あぁ、葉桜になり、寒さがもどった

chvchesを聴いて寝る。
寒い夜は音楽を聴いて寝る。
横になって今日いちにちを振り返ろうか、とおもう。
今日いちにちに起こったことよりも、何人かの顔が浮かび。
世界の成り立ちのふしぎが。
今日いちにちに起こったことよりも先に。
思いを占めてしまう。

(僕は存在を許されているのか 僕を存在させる人たち 僕を存在させる世界 この中二病の発想が僕を駆動している 僕は横になって中二病のことを考える)

(僕の生き方や、僕の考え方に、とても大きな影響を残して、とても大きな爪痕を残してきた人たちのことを思い出す、その人たちの顔が積み重なって 、それを平均にした顔が今の僕の顔だ)

(僕は寝る 寒い夜に僕は寝る 僕は何を考えているのか分からない 多分何も考えていないのだと思う でも僕は世界のことを考えることができる。世界は存在しないかもしれない。世界の全体を知ることはできない。それでも僕は世界はあると信じている。少なくとも信じなければうまくやってゆけない。うまくやってゆく必要などない。でもうまくやってゆかないことは意外にも難しい。僕は一軒の定食屋さんに行って、米を食べる。その米粒の一粒一粒は、僕のところにやってくる。だから僕は世界を信じる)

(考えることは難しい
僕は何も考えない
僕は何も考えずに寝る
寝るときに僕は考える
寝ている間に勝手に考えてくれている
だから僕は考える必要がない
考えずに寝ても良い
寝ている間に考えていてくれるから僕は目をつぶって何も考えないようにする
僕は考えないから何も考えていないように気が——
僕は何も考えていないような気がする
だから僕は眠くなる
僕は寝る
寒い夜に僕は寝る
僕はただ今この瞬間を寝る
そしたらまた朝が来ているかもしれない
朝が来ていたとしたら僕は起きる
だからその間に僕は寝ている
寝ている間に考えているから僕は今は何も考えなくて良い
時計の針の音が聞こえる
僕は何も考えずに時計の針の音を聞いている
僕の言葉は流れない
今のこの一秒一秒のようには流れない
だから僕は安心して寝ることができる
外では外灯がずっと光っている
その外灯のように寝ている間も僕の脳みそはずっと光っている
だから安心して僕は黙って良い
僕は黙って寝てゆく
そしたらまた朝が来るだろう
朝が来たら僕は起きるかもしれない
朝が来て外灯は消える
外灯が消えるけれども僕の脳みそは光ったままだ
多分そうだ
だから僕は世界を信じる)

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