何もない

阿部真央が歌っている。なんにもない今から、と。
たしかに何もない。
わたしたちが解釈する限りでの意味しかないから、
何にもないと解釈するなら何にもない。
何かやるべきことがあって、
約束をしたから解釈をできて、
約束を無視すれば何にもない。

約束をしてしまうからそれに立ち向かわなければならない。でもそんなに必然性があるのかと問われれば分からなくなる。どこまでのことを世界として前提していいのか、分からないからだ。

一瞬あとには何が起こるか分からない。だから無だと仮定することはできる。
しかし何千年かの経験から人間は、だいたいの自然法則を表現するに至っている。それでも往々にして人間どうしの約束ほど、破られるものもない。

人間は変わる。変わらないことを前提にして約束をする。

そこに悲劇の原因のひとつがある。

メモのように書くのはひとつの方法だが、文章として書くのもひとつの方法だ。約束をどの方法で書くのかは、大きな問題をはらんでいる。納得の行く約束はいつでもわたしたちを生かすから、この問題を考える必要がある。

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