何をしてもいい
何をしても自分は自分、このことだけがぼくを支える。
いろんな自分がいる。本当の自分などないと誰かが言ったとしても、お前の体は一つだ! と喝を入れてやれば簡単な事だ。
この体から抜け出せぬ自分はその意味でいつも自分で、今覚えているいろいろな経験が自分の思い出で、今感じるこのあらゆる感覚が自分だ。
何をしてもいい。このことだけがぼくを支える。従属していくことで多くの迷惑をかけたが、どうじに役にも立ってきた。だからそれでよかったと、アクセプトすることだけがぼくを支える。
さみしい夜は来ることがあっても、自分は自分の夜を生きる。
何を要求されても、自分ができる範囲で答えることしかできないから、それ以上の要求は来ていないと知ること。そのことだけがぼくを支える。
わかりやすい存在でいるつもりなどないし、なかったのだと思い出した。
このことだけがぼくを支える。
分かり合うことができる。分かりあいたくないときが多い。だってぼくは唯一無二でありたいから。そこに存在することの面白さがあり、つい話をしてしまう。ぼくじゃない存在が目の前でこちらを向いている。ぼくに何を見ているのか。たぶんいつかのそいつが、ぼくに映っている。そいつはぼくに映るそいつに話しかける。でもぼくはそいつじゃないことが多い。
そうやってだんだん大体のものが自分になっていったら楽に生きられるようになる。ただそれだけのことが人生でやることだ。このことだけがぼくを支える。
さようなら、ぐちゃぐちゃとした自分、これでまた脱皮をする。皮を流していって、また土に戻るときに、そのことだけが、ぼくを支える。
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