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仮想マシンのWindows XPで親指シフト

1. はじめに

PCで親指シフトを安心して使えるようになったのは、Japanist2003が発売されたWindows XPの頃ではなかったかと思います。WIndows 11に移行したあとは完全に孤立無援の状態ですが、そのぶんPCの性能が桁違いに向上しています。仮想マシンにWindows XPをゲストOSとしてインストールすれば、アプリの一つような感覚で使えます。

2. 仮想マシン上のWindows XP

2.1 Windows XPのライセンス

仮想マシンとはいえ、Windows XPのライセンスが必要です。私は自作PCだったので、Windows NTとWindows XPのアップデート版がありました。普通はPCに紐づいているので、中古でパッケージを購入する必要があるかもしれません。XPのライセンス認証は、Youtubeなどを見ると今でも電話でOKみたいです。

2.2 VMware Workstation Player

仮想マシンはいくつか種類がありますが、私の場合はWindows 7の頃から無償のVMware Workstation Playerを使っています。

XPはVMwareの仮想ディスクファイルとして保存されますが、このファイルはホストOSが変わっても使えています。

2.3 Windows XPの起動

無償版で起動できるOSは一種類だけです。XPの他にUbuntuを入れていますが、こちらを使うために仮想マシンを使うのが普通です。

オリジナルの壁紙ではフルスクリーンにすると荒くなりますから、Microsoftがクリスマスに配っていたものを入れています。ネットワークは仮想マシンの設定で無効にしています。

3. 仮想環境のWindows XPの使い勝手

3.1 ドラッグアンドドロップ

仮想マシンにWindowsをゲストOSとしてインストールすると、Windows用のサポートツールを入れることになります。これを入れると、任意のウインドウサイズに変更できたり、ドラッグアンドドロップでホストOSとのファイル移動が出来ます。

3.2 キーボード設定が独立している

仮想環境に入れたWindowsで意外に思ったのが、キーボードの設定がホストOSの設定に依存しないことです。私の場合、Windows 11でUSキーボードの配列を使用していますが、サムタッチ(FKB7628-801)のUSBを差せば、XPのJapanist2003でそのまま使えます。PS/2接続のFMV-KB611は、PC起動時に接続しておかないと使えないみたいです。

3.3 Windows XPアプリ

Windows XPのアプリを使うために、ネットワークから切り離した当時のPCをそのまま使う場合があります。仮想環境に入れたXPの使い勝手はどうでしょうか。

Facebookの親指シフトグループの投稿を見ると、Windows 11でPC版OASYSが使えなくなって困っておられる方もいるようです。VM環境のXPではユニティモードというのがあって、ホストOSにXPのアプリを表示する機能があります。以下の画面はXP版のMS-Word2003をWindows 11の画面に表示している例ですが、コピペが出来るのでXPがネットワークに接続されいない不便さは解消されるのではないかと思います。

また、ワープロ専用機OASYSの文書ファイルが変換出来なくて困っている方もいるようです。以前はOASYS Viewerが無償で公開されていて、OASYS文書をテキストに変換できました。これも既に富士通のサイトから無くなっています。ヤフオクに出ているOASYSソフトはすごい値段です。代わりにリッチテキストコンバータというソフトを日本の古本屋というサイトで見つけました。

Windows XPまでしか動かないバージョンなので安かったですが、PCに残っていたワープロ時代の大量のOASYS原稿をMS-Wordに変換出来ました。一通り変換し終わると不要になるソフトです。

4. まとめ

仮想環境に入れたWindows XPについて書いてきましたが、UbuntuなどのLinux環境を作る際には普通に行われている内容です。私自身もXP時代のフィルムスキャナーを年に1~2回使うとき以外、仮想環境に入れたXPは忘れています。

でも、XP用にPCを捨てずにとっているという話を聞く度に、VMに入れておけばいいのに…と思うことがあります。PCだってそんなに長い間使われることを想定して設計している訳ではないし、XP時代のアプリだってそうです。

そんな、困っているOASYSユーザーの参考になればと思って書いてみました。


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