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4石スーパーの製作

2020年の #stayhome の折に、死ぬほどヒマ…という訳ではないけど、なんとなく手持ちの部品でディスクリートの4石スーパーを作ってみました。

【参考】
『ラジオで学ぶ電子回路』
http://www.rf-world.jp/bn/RFW07/index.shtml

1. ブレッドボード

バーアンテナは「ラジオ少年」で購入した15cm×10mmΦフェライトバーに同じく購入した韓国製のリッツ線を580uH:20uHに巻いたものです。コイルはOSC(赤)、IF-1st(黄)、IF-2nd(白)、IF-3rd(黒)、検波はショットキーバリアダイオードBAT43を使いました。ダイオードは他にもゲルマニュウムの定番1N60などの他、手持ちのSiダイオードを試したが、これが一番耳触りが良いので選びました。

AFアンプは面倒なのでAmazonで安く売っているPAM8403(D級アンプ)のモジュールです。このモジュールは結構いい音がするので、定番のLM386の替わりに使っています。

ブレッドボードに組んだ4石スーパー

MIXはセオリー通りにエミッタ注入です。SDRのミキサーはFETスイッチですが、このラジオのミキサーも結局はスイッチ動作です。

ミキサーの電圧

2. プリント基板

4石(+AF LSI)のAMラジオのプリント基板を作成します。Webで拾ってきたSメーターの回路を追加したので6石になりました。

4石スーパー回路図
プリント基板

組み立ててみると、10mmΦ×14cmのフェライトバーを使っているわりには感度が平凡で、選局が微妙できれいな音になるポイントが狭い気がします。ということで、選局棒は付けたままにしました。とりあえず中学生の頃からの課題はクリアしたかもしれません。

4石スーバー完成図
秋月のVUメータを使ったSメータ

3. 調整

HFコンバータを付けたRTL-SDRにピックアップを付けてAMラジオを調整しました。バーアンテナの同調を合わせてOSCを調整したつもりでしたが、やはりピークが合っていません。SDR#のバンドスコープを見ながらだとバーアンテナの共振点とOSCの周波数が一目瞭然なので調整が楽です。それ以外にもPower ONにすると760kHz付近に固定信号が出てきて発振しているみたいだし、OSC周辺にもゴミが出ているのがわかります。

同調周波数の調整
ピックアップコイルの出力

調整が終わって受信感度も満足ゆくようになったので、置台にしていたアクリル板に全部固定しました。7cmφのスピーカは使い古しの密閉プラボックスに入れて低音が伸びるようになりました。電源もUSBバッテリーだと電流が少なすぎて10分程で切れるので、単3×3本のボックスを付けました。音はソニー ICF-506より余程良くなったかもしれません。

アクリル板に固定して完成

ケースに入れることまで考えると、部品配置は最悪です。特にバリコン周辺は昔ながらの糸で位置を変えるなど、工夫が必要かもしれません。

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