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JJY(40kHz)の受信


1. はじめに

2019年、福島・おおたかどや山のJJY(40kHz)の記念ベリカードを貰うために、今は通販休止中のラジオ少年で購入した35mmφ×200mmの極太フェライト・コアでバーアンテナを作り、HFアップバータ付きのRTL SDRドングルで受信して当初の目的を果たしました。

それ以降は使うこともなく1年経ちましたが、これは2次コイルから受信信号を取り出しているのか、どうも周波数特性が今一つでした。

2. バーアンテナ用ソースフォロワ基板

これまでバーアンテナは2次コイルを使って取り出していましたが、どうも効率が悪そうなので、#stayhome 中にバーアンテナ用のソースフォロワ基板を作ってみました。

ソースフォロワ基板

市販のJJY受信用LSIは1次コイルを直接LSIに接続しています。これをヒントに、3SK291のソースフォロワを試したら良い感じだったので基板を起こしました。15mm×180mmのフェライトバーが2本余っていた、457kHzとAM受信用に作ってみました。Sweep Analyzerで見るとQが67.6なので、2次コイルを巻いたものより特性が良好です。

AM受信用バーアンテナ、右は検出コイル
AM受信用バーアンテナの内部
NWT-500で見た周波数特性(457kHz)
Qの値(67.6)

3. JJY(40kHz)用バーアンテナ

35mmφ×200mmの極太フェライト・コアに0.1mmφ×100本のリッツ線で巻いてみました。巻数が少ないので1.05mHしかありませんが、周波数特性は思ったより周囲が切れています。

35mmφ×200mmの極太フェライト・コア
バーアンテナ用基板
40kHzバーアンテナ
NWT-500で見た周波数特性(40kHz)
Qの値(48.64)

40/60kHz切替えにしようとしましたが、Lが少ないので457kHzと切替えにした。どうせ60kHzは九州なので受信は無理でしょう。

4. JJY(40kHz)を受信機で聞いてみる

4.1 HFアップバータ付きのRTL SDR

同じくHFアップバータ付きのRTL SDRで40kHzのJJYを聞いてみると周囲のノイズはずっと少ないようです。

HFアップバータ付きのRTL SDR
RTL SDRドングルで受信

4.1 NJM2552 AM/SWラジオ

試しに #stayhome 期間中に作った「NJM2552 AM/SWラジオ」につないでみました。前作の2次コイル付きバーアンテナでは微かに聞こえる程度だったが、今回のものははっきり信号音が聞こえます。

4.3 FTDX3000トランシーバ

入れ替えたトランシーバは定格外ながら30kHzから受信出来るので聞いてみました。ちょっと期待したのですが、内蔵プリアンプをいれても聞こえません。なんとかJJY(40kHz)を受信したい…ということで中華製のプリアンプ(+30dBらしい…)を間に入れると聞こえました。毎時15分と45分のJJY(.--- .--- -.--)が生音で聞こえるとちょっと嬉しいです。

中華製のプリアンプを挿入
9MHz IF出力

RTL-SDRドングルに負けてますが、取り敢えず受信機で聞こえたということで良しとします。次回のモニターがもしあれば受信機はFTDX3000としてレポートを書きたいと思います。

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