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GK61 DSの親指シフトキーボード化



1. SKYLOONG GK61 (QMK&VIA)

2ヶ月ほど前にSKYLOONGのQMK/VIA対応のキーボードGK61 proをnicola化する記事を書きました。

実はGK61 proを注文した後にGK61 (QMK&VIA)が発売されていることを知り、ちょっと悔しい思いをしました。GK61 proにあるノブがないので、価格的に押さえられています。(※以下、GK61 DSと略)

GK61 proがQMK firmwareのキーボードリストに載っているのに対し、GK61 DSは見つかりませんでした。ところが、SKYLOONGのQMK firmware管理者のレポジトリにGK61 DSのブランチがありました。キーボードの定義をしているinfo.jsonを見ると、MCUは同じSTM32F103でした。RGB用のLSIがGK61 proと違うので、使っているMCUのGPIO端子が異なり、ファームウエアの互換性はありません。

2. GK61 DSの親指シフト化

GK61 proは既にQMK firmwareにありますから、\keyboards\skyloong\gk61 に \pro_ds をコピーしました。

直下にある ”info.json" は "keyboard.json" にファイル名を変えないとビルドエラーになりました。nicola部分は pro_ds\keymaps\nicola として追加しています。ノブに割り当てられていた1箇所だけ修正しています。詳細はソースコードで確認してください。

GK61 DS用のQMKファームについては、いくらSKYLOONGに問い合わせても無しのつぶてなので不安は残ります。心の準備が整わないうちにブツが届いてしまいました。

スイッチはGlacier Silent CuCl2を選択しました。サイレントとあるだけに打鍵音は本当に静かです。これなら日本的な環境の事務所で使っても、隣席とトラブルは少ないでしょう(笑)。

キーマップはGK61 proと同じにしています。やはり右下の制御キーは使わなくとも不便はありません。

GK61 DSのキーマップ

キーの配列はQMK nicolaで本質的なところではないので、NICOLA規格に関係なく○○式でもorzでも個人の嗜好で変更すれば良いと思います。

3. ファームウエアの書き込み

QMKファームウエアのビルド環境の作り方はネットにいろいろ載っています。 私はWindows11にMsys2をインストールしてMSYS2 MINGW64でビルド、VSCodeでコードの編集をしています。

GK61 DSはESCキーを押しながらUSBを差し込むとBootloaderモードになります。:flash を付けるとビルド終了後に書き込み先のBootloaderを探しますから、ESCキーを押してUSBを差し込みます。GK61 proに較べるとBoot Deviceを認識するまで間が空きます。

最後にもう一度USBを挿抜するとキーボードか使えるようになります。
なお、ビルドしたファームウエアをそのまま使用する場合、QMKのビルド環境を作らずにQMK Toolboxで書き込むことが出来ます。

4. Windows PCの設定

MS-IMEは日本語モードでキーボード・レイアウトはUSキーボードです。設定はGK61 proと同じなので、そちらの記事を参照して下さい。

IMEの監視ソフトObserve IMEを使う前提です。設定についてもGK61 proと同様で、NumLockでIMEの状態を通知します。

5. キーキャップの交換

5.1 TiGrayのキーキャップ

赤黒のキーキャップがどうも好きになれないので、GK61 Proのワイヤレスモデルと同じTiGrayのキーキャップセットを購入しました。黄色の3.125uスペースキーと色が合います。

TiGrayのキーキャップに交換

キーキャップはOEMプロファイルなので、見た目を気にしなければスペースバーを逆に取り付けたほうが親指シフトで打ちやすいかもしれません。3.125uスペースバーは非対称なので左右があります。

逆に取り付けた3.125uスペースバー

5.2 3.0uスペースバー

一般的に入手出来るスペースバーは3.0uばかりですが、7色セットのXDAキーキャップを購入してみました。0.25uの隙間は、RGBの色をIMEに合わせて常時点灯させると気にならないかもしれません(※現状は緑→IME OFF、黄→IME ON)。

3uのキーキャップでは隙間が開く

6. 情報元


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