FMV-KB611内蔵hoboNicolaアダプター
1. hoboNicolaアダプター
FMV-KB611の内部にけっこうなスペースがあるので、PS/2版hoboNicolaアダプターを内蔵してみました。無変換/変換キー独立のキーボードは久し振りで、タッチタイプでは調子が出ないので、B割れUSキーボードと同等の動作にファームも変えてしまいました。ファームウエアやビルド方法は『FMV-KB611用hoboNicolaアダプター』と同じですので、そちらを参照して下さい。
元々の部品はPro Microと抵抗2本、コネクタだけですからわざわざ基板にする必要はないのですが、すっきり収めたいので発注しました。送料を入れても1000円位で出来ます。使用したコネクタについては以下の記事を参照して下さい。
回路図は以下の通りです。USBケーブルのシールドをKB611に接続するためJ3の3pinを使っています。
取り付けはコニシのウルトラ多用途SUでキーボードの底板に貼り付けています。Pro MicroはJ1をショートさせて5V動作です。また、USBコネクタはスズメッキ線でFGに接続しています。
アダプターとキーボードの接続ケーブルです。Molexのコネクタはピン番がKB611オリジナルと逆ですが、1, 2, 4, 5pinを1:1で接続します。3pinはシールド線のFGに使っています。
キーボードの底面にはアルミのシールドが剥き出しなので、アダプターを取り付けた部分を切り取りました。隙間はあると思いますが、アルミが剥がせたのでプラシートだけテープで貼り付けました。
USBケーブルは特に加工は不要です。
FGの接続は不要な気がしますが、念のため付けました。
蓋を開閉するときは後ろから…が肝ですね。
2. キーマップ
FMV-KB611はそのままで親指シフトに対応しているのは確認済ですが、自律的にモードを切り替えているので、MS-IMEなどで使う場合はやや不便です。hoboNicolaアダプターではJIS109キーボードに設定しています。メリットとしては、モードずれがない事とキーマップを自由に変更できることでしょうか。Japanistを使うとこの辺はうまく処理してくれたのだと思います。また、PS/2ではPlug&Play(死語か…)に対応していません。デメリットとしては『』など記号を出すのに変換が必要なことですが、英字入力(Rかな)なので仕方ありません。親指キーの周りはB割れUSキーボードに合わせています。
親指シフト専用のキーボードを使っていると、せっかく刻印があるのでチラ見しながら打ったほうが誤打鍵がなくて調子がいいです。
3. パネル取り付け
最近はキーボード本体にUSB Type-Cのコネクタが付いているのが普通で、ケーブルが出ていると邪魔です。一般にパネル取り付けのUSBBケーブルが売られていますが、スペース的にうまく収まりませんでした。
秋月電子でパネル取り付けのUSB Type-Cコネクタを見つけたので、先日のhoboNicolaアダプターを内蔵したFMV-KB611に取り付けました。内部にスペースがないのでケーブル取出し口を削りました。
※USBのハウジングをシールド線に接続しておかないとキーボードの動作が不安定になります。