FMV-KB611のケーブル交換メモ
1. 表面パネルの外し方
表面パネルを外すとき、キーボード手前にツメが見えるのでこれを外したくなりますが、余裕がないので苦労します。背面から外すのが正解のようです。
黒い方を隙間に入れてツメの場所を探り、金属のヘラで外します。背面→側面→手前の順にツメを外します(※組み立てはこの逆)。
2. コネクタとケーブルの交換
FMV-KB611をhoboNicolaアダプターに接続するのに、もともと付いていたカールコードが邪魔で、中古キーボードから外したPS/2ケーブルに交換したときのメモです。
PS/2のコネクタのピンを損傷したときにも参考になると思います。
オリジナルのコネクタは入手不可で、同サイズのコネクタに基板側も交換することにしました。上面のカバーを開けるとき、手前のツメから外そうとするとかなりきつくて、ケーブル側から外すのが正解みたいです。
PS/2コネクタのピン配置を確認すると、PS/2の+5VをMPUのVccに直接つないでいます。ちょっと不安なので、おまじないにフェライトビーズを付けておきました。KB611のコネクタのピン配はこんな感じで、赤黒逆にしているのが謎です。
ケーブル側もターミナルを圧着します。もともとのフェライトコアは大きすぎるので、手元にあった小型のもの(FT-37#43)を入れています。
2.5mmピッチのコネクタはマルツで購入したMOLEXのもの。コンタクトのカシメは構造上失敗が少ないようです。
【ケーブル側】
(1) Molex コネクタハウジング 5極 ピッチ:2.5mm 1列 50-37-5053【50-37-5053】
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/2566583/
(2) 2.5mmピッチ ターミナル【08701039】
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/2703472/
【基板側】
(3) 2.5mmピッチウエハー ライトアングルタイプ 5極(10個入)【22057055】
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/33212153/
圧着工具はアマチュアでは定番のエンジニア PA-09
オリジナルのPS/2ケーブルを短くしてもいいのですが、失敗したときに困るので温存しておきました。交換するケーブルはPS/2延長ケーブルでもいいと思います。
PS/2版hooNicolaに接続したFMV-KB611
3. 電解コンデンサの交換
後日、懸案のアルミ電解コンデンサを交換しました。背の低いものは無くて、マルツで2個入り50円のものですが、鉄板に穴が開いているので問題なしです。それにしてもサイレントスイッチに慣れてしまうと、打鍵音はうるさいし、一段下にある無変換・変換キーは打ちにくくて良いとこなしです。
C1(22uF/16V)とC2(47uF/16V)を交換します。そうとう背が低いので特注品かもしれません。
いずれも47uF/25Vのものに交換しました。高さが心配でしたが、プレートに穴が開いているので大丈夫です。念のため接着剤で固定しました。C1は電源に直接接続されているので、容量は多少大きくても問題ありませんが、C2はパワーオンリセットの時定数を決めているようなので同じ容量にしておいた方が無難です。