ベスト平成ソング100曲
#ベスト平成アルバム 、#ベスト平成ソングというタグが作られ、いい機会なので早速自分でもそれぞれ10枚10曲をセレクトしてみた…が、キツ楽しかった。
ここでは先述のタグでセレクトした10曲に90曲(!?)を加えたマイベスト平成ソング100曲を紹介する。順位は設けず、およそアーティスト名順で。〈〉内に挙げたかった他の曲も。
1.□□□「パーティ」
平熱でぶっきらぼうな三浦の歌とか、ささやかなギターのリフレインがキュッと胸を締め付けてくる。「くだらないパーティに欠伸を殺してくり出すのは 居心地の悪いベッドの上より少しマシなだけさ」っていうメンタリティ、とてもよく分かる。これが収録されている『ファンファーレ』というアルバムは、□□□が実験的な方向に行く前のポップソングが収められた名盤なので、未聴の方はぜひ。
〈「Twilight Race」「JAPANESE BOY」「00:00:00」〉
2.AKB48「ラブラドール・レトリバー」
フレンチポップ調で軽いドラムが軽やかに気持ちを高揚させてくれる。最後のサビでのストリングスの入り方とかコーラスを重ねる所、超好き。夏ソング毎年出してると思うけども、(ポニシュシュとか佳曲はあるが)この曲が一番好きで、毎夏聴いてる。
〈「大声ダイヤモンド」「恋するフォーチュンクッキー」「11月のアンクレット」〉
3.Base Ball Bear「初恋」
正直ベボベの楽曲であれば、どれ選んだって申し分ないのだけど、この曲は特別好きな曲の一つ。ベボベはギター分厚く鳴らして構築するという方法を徐々に減らし、グルーブを中心としたアレンジ・制作にシフトしていくのだが、この曲はちょうどその過渡期にリリースされた楽曲。Aメロは音を極力抑え、そこからギターを一気に開けていく爆発力を持っている。この曲は「初恋」というタイトルを取っているが初めての恋の瞬間をとらえたものではない。最後のサビの歌詞は分かりやすく明示したものとなっているが、一番の「胸に10代の自分が憑り付いてしまったみたいだ」という箇所からもそれがうかがえる。稀代の策士/作詞家小出祐介の優れた筆捌きが味わえる一曲。
〈「short hair」「Darling」「君はノンフィクション」…〉
4.The Birthday「なぜか今日は」
バースデイにミッシェルの影を見い出したいわけではないが、この曲を聞いた時はすこぶるテンションが上がった。ギタリストが変わるとここまで曲調が変わるものだとは。こういうガツンとロック!な曲で鳴っているチバの声が聴きたかったんだよね。「なぜか今日は殺人なんて起こらない気がする だけど裏側には何かがある気もする でも」というのは非常に示唆的で優れた一節だなと思う。楽観にも悲観にも振り切れず、「でも」、より良い日である事を信じたい気持ちがあるようで。
(「抱きしめたい」「I know」「SATURDAY NIGHT KILLER KISS」)
5.Blankey Jet City「赤いタンバリン」
イントロのギターストロークから駆け抜ける演奏も、「流れ星一個盗んで目の前に差し出した時の顔が見たい」っていうメルヘンかつロマンチックな歌詞も大好き。初期のヒリヒリとした歌詞や、ポップス然としない硬派な楽曲ももちろんカッコいいし好きだが、こういう開けた、しかし日寄っていない万人に受け入れられるような曲を出せるところも素晴らしいではないか。実際、ラストダンスでも最後の方で演奏されてるしさ。
〈「ダンデライオン」「Skunk」「3014丁目のDANCE HALLに足を向けろ」〉
6.BUCK-TICK「ROMANCE」
この曲を入れたのは、MVの魅力が非常に大きい。人間離れした櫻井敦司の美貌…射殺される程の眼力…嗚呼、魔王と呼ばれるのも頷ける…。男の俺が見ても鼻血が出そうになるよ、コレ、ホントに。それだけでなく、この暗く頽廃的でゴシックな世界観を損なわずに、ポップに聞こえるようにまとめ上げている点も素晴らしい。
〈「独壇場Beauty」「羽虫のように」「惡の華」〉
7.cali≠gari「スクールゾーン」
カリガリも好きな曲を挙げるとキリがないので、好きになったきっかけにもなっている曲を挙げたい。俺は、確か今は亡き「MUSIC JAPAN」のV系回を見ててこの曲だったか、「-踏-」だったかの演奏を見て、その容貌にも曲の良さにもビビりまくってハマった…んだったと思う。この曲はいわゆるビートロック調なストレートな曲で、タイトル通り通学路の情景を挙げながら少年期と今を交差させていくような詞になっている。今年(2019年)、初めて行ったカリガリのライブで演奏された時は、鳥肌立つほど感動した。
〈「冷たい雨」「暗中浪漫」「青春狂騒曲」〉
8.cero「Waters」
これは、どのような曲と言うべきなのか…トラップ以降の…いやいやよく分らん…。ラップ…いや、というかそもそもアップテンポだったりするわけではないのに、この曲聞くとメチャ上がる。何なんだろうか。「たなびくぼくやきみの足元」という「ここ」の不安定さや異相の存在に触れる歌詞もクールで好き。未だに何度聴いても、自分の中のどこに位置づけていいのか分からない一曲。
〈「Elephant Ghost」「summer soul」「ロープウェー」〉
9.Creature Creature「楽園へ」
激烈にソリッド…、演奏の火花散る熾烈な鍔迫り合いの中、どこかたおやかにMORRIEの歌声が差し込まれていくのがたまらない。やはり、主役はこの男だ。先述したバクチク櫻井敦司が魔王なら、MORRIEは帝王とも言える存在感。鍛え上げられた彼の肉体が明りを最小限に抑え込まれた画面の中で揺らめく様子が見たいお方はぜひMVもチェック。
〈「Red」「Fire Burn With Me」〉
10.DAOKO×岡村靖幸「ステップアップLOVE」
この曲も、MVなしには語れない一曲。ロングシュート決められた岡村靖幸の顔!!DAOKOにキスされた時の顔!!韻や語感に重きを置きつつ、岡村靖幸の得意とするティーンの恋だ何だのモヤモヤを描いた詞も素晴らしいし、DAOKOとの声の馴染み具合たるや!ホント、グッドコラボレーションだわ。後半の間奏のダフトパンクみもステキ。この遊び心が、「少年サタデー」でのアウトロでのEW&F「September」オマージュにつながってるんだろうな、と。
11.DEAD END「Conception」
キーボード?か何かによる、オリエンタルな音から、スラッシーなギターリフに滑り込んでいくイントロ、超絶カッコいい。シングル候補曲として、最後の最後にこれがYOUから送られてきて、決定したのも頷ける。グロウルとかではなく、声を歪ませて歌われる「お前の背中で死者になる」などといった歌詞が何を暗示してるのかは分からないところも少なくないが、10年代に入ってこの攻撃力の楽曲を出せる凄みよ。
〈「夢鬼歌」「I want your love」「Good Morning Satellite」〉
12.Enjoy Music Club「100%未来 feat.三浦直之(□□)」
何聴いてる?何読んでる?何見た?なんて、話で惹かれていったり、そんな話したっけなって思ったり、今でもそんな話してたり、それってとても素敵なことだし、そのことを喜々として話し続ける未来へ行けるよね、きっと。そう思いたい。
〈「ナイトランデブー」「そんな夜」〉
13.Galileo Galilei「明日へ」
世代的に「ハマナスの花」はリアルタイムで聴いていて、それからは一時忘れていたのだけど、ふと気づいて聴いてみて驚愕した。こんな一足飛びなんてレベルじゃなく進化/深化してるとは。「進化する日々 進化する歌は 馳せる 馳せる 馳せる 馳せる 錆びないように 終わりのない 明日へ 明日へ 明日へ 明日へ もう走っている」というのは当時の彼らを切り取った歌詞だったのかもしれない。
〈「恋の寿命」「Mrs.Summer」「青い栞」〉
14.the GazettE「HYENA」
めざましテレビでネオヴィジュアル系なるものの特集がされ、軽部さんがガゼットのフリーライブ観に行くという映像が流れたことがあったんだよな。たしか「LEECH」の頃だったと思う。俺がガゼットを認知したのは「紅蓮」のリリース時期くらいだったっけ。
この曲はヘヴィかつパンキッシュなノリがある一方、サビはメロディアスな所が気に入ってリピートしていた。時期は違うかもしれないが、流鬼の銀のスーツも印象に残ってるな。
〈「VORTEX」「ガンジスに紅い薔薇」「7月8日」〉
15.GLAY「BEAUTIFUL DREAMER」
GLAYの評価はあまりに90年代に集中しているように思われる。しかしながら、00年代以降も彼らは優れた曲を提供し続けており、この曲はその筆頭に挙げられるのではないか。90年代の彼らの楽曲にまったく引けをとらない最高のアンセムだと思う。ギターとストリングスの駆けあがってくようなイントロ、TERUの力強いボーカル、もう何も言う事ない!
〈「FATSOUNDS」「ALL I WANT」「Wet Dream」〉
16.HINTO「シーズナル」
「夏」というワードは出てきているけれども、「ねぇ皆ねえ皆そろそろ新しい季節が始まるみたいさ」っていう詞はおよそモラトリアムの消失を歌っているのではないか。このくらいの穏やかで、でも少なからずの焦燥もはらんでいる奇妙なギターサウンドが心地いいのよね。
〈「summer gazer」「かなしみアップデイト」〉
17.Hyde「SEASON’S CALL」
彼のソロの作品の中でもこの曲が一番好きでねえ。最初の「絡み付く~」では低い声での歌い回しを堪能でき、サビで一気にハイトーンでガツン!とした衝撃をもって飛翔する。VAMPSでの活動でも多分に見せているアメリカンなハードロック/ラウドな側面と、ラルク的なメロディアスな側面が高度に折衷した曲と言えるのではないだろうか。
〈「SHALLOW SLEEP」「HELLO」「MIDNIGHT SELEBRATION」〉
18.indigo la End「夜明けの街でサヨナラを」
ああ、俺は後述するけれど、川谷絵音の書くセンチメンタル過剰な曲に本当に弱い。その先駆けとなるのがこの曲だった。「甘い夕景が包む空気で」というフレーズが示すような、陽の光と夜の帳が解け込むような情感を正統派な疾走感のあるギターロックで描きだしている。
〈「夏夜のマジック」「風詠む季節」「染まるまで」〉
19.Kinki Kids「永遠のBLOODS」
キンキで一曲、というのはディスコグラフィを十分に追えてない俺でも中々至難なものだが、しかしあえて一曲絞るとこの曲。詞を改めて見ると、デビュー曲の「硝子の少年」を意識したと思しき箇所が散見される(「ガラス色の胸に~」、雨上がりの描写)が、切ないものではなく、これまでにあったものを引き連れてこれからまたやってくぞ、という爽やかな気概が感じられるものになっている。作編曲はお馴染みの堂島孝平が手掛けており、ナイアガラ風味のダイナミックなもので、歌詞の世界観を後押しするものとなっている。
〈「全部抱きしめて」「硝子の少年」「シンデレラ・クリスマス」〉
20.Laputa「揺れながら…~Swing Sway Away~」
中世かのようなバイオリンの旋律によって幕が開ける彼らの代表曲の一つ。「~景色の中でゥアッ」などと、一癖も二癖もあるakiのボーカルがどんどん病み付きになるから恐ろしい。先述のバイオリンの旋律も印象的だが、ギターソロ含めギターも非常に印象的かつカッコいい。そういや、ブック○フでこれが収録されてる『麝香』を買ったら、写真集も入ってたんだけども、そこでメンバーがトイレットペーパーでグルグル巻きにされており、何のこっちゃ意味わからんかった覚えがある。
〈「ミートアゲイン」「ケミカルリアクション」「Virgin Cry」〉
21.L'Arc〜en〜Ciel「New World」
ラルクの名曲つったら何曲でもあるわけで、個人的に好きな曲も挙げればキリがないほどなのだけども、このyukihiro作曲の曲を。yukihiro作曲と言えば、「get out from the shell」のようなインダストリアルな側面が印象として強いがこのような開けた曲も作ることができる。個々人での幅も広けりゃ、四人とも作ることができるって、そりゃ多様な曲がリリースされるわけだ…。個人的なことを言うとこの曲、これまでの大きな試験の前には必ず聞いている曲で。これを越えてnew worldに行くぞ…って恥ずかしいけども、そういう人生のお供になっているので、選出しました。
〈「風にきえないで」「DRINK IT DOWN」「Feeling Fine」…〉
22.L↔R「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」
大滝詠一の楽曲にハマるまでは、CDTVなどで時々ダイジェスト的に流れる曲だなー、くらいに思っていたのだが、ハマって以降この曲が60s等のオールディーズソングスマナーを踏まえた曲だということを理解し、ググッと聞きこむようになった。ホーンもストリングスも鐘もとアイデアが詰まっているこの3分のポップスには、確かに魔法がかけられている。
〈「Hello,It’s Me」「Lazy Girl」「Bye Bye Popsicle」〉
23.lyrical school「消える惑星」
もうこの楽曲の切なさったら!!キックの四つ打ちが夜明けに向かっていく時の拍動にも感じられつつ、フックの歌詞もさることながら、二分半頃からリフレインされる「空から消えてくプラネット 街から徐々に消える電灯 もう始発がホーム出ると そう、いつも通りの喧騒」が個人的にドが付くキラーフレーズ!!夢見的な所からジワジワと生活の息づきが起こりだして、日々に帰っていくのを切り取ったこのフレーズに心臓鷲掴まれてしまって…。インストアイベントで見れた時は本当に感激した。
〈「つれてってよ」「PARADE」「マジックアワー」〉
24.METAFIVE「Radio(META Version)」
グループのオリジナル曲じゃないのか、というツッコミも入りそうだけど、この曲調好きなんだよなあ。トワテイのオリジナルのアレンジもキュートでいいのだけど、より硬質にクールになったこっちのアレンジの方が好み。高橋幸宏の力みのない洒脱な歌声もそうだが、コーネリアスのギターの音、あまりにも良すぎないか。アルバム全体に言えることだけど。彼のギターカッティングの良さったらない。
〈「Don’t Move」「LUV U TOKIO」〉
25.The Mirraz「check it out! check it out! check it out! check it out!」
ホントにここまで変遷を続けるバンドも珍しいよなあ。自身が大いに影響を受けた洋楽のバンドの曲をこの曲のようにネタにするほど引用して、短い時間で多くの言葉で毒を撒き散らす時期から、愛に溢れたポップスを描く時期、4~5分の所謂なポップス・ロックのマナーに則った曲を作る時期から、エレクトロ・EDMを大胆に導入する時期から、ガレージ調の曲に回帰し…とざっくりと見渡しても変容のしようよ。でもどの時期もイイ曲あるんだよなあ。本曲は、短い時間で多くの言葉で毒を巻き散らかす時期の彼らの出世作。毒を巻き散らかすといっても、言いたいことは言わせてもらうぜ的なスタンスだし、結局「信じたいミュージック鳴らすだけ」なんだろうな。巻けないで、ミイラズ!!
〈「baby」「つーか、っつーか」「レイトショーデートしよう」〉
26.MIYAVI「Fire Bird」
俺は「陽の光さえ届かないこの場所で」くらいで彼の曲をしったのだけど、ここまでグローバルな活動をすることになろうとは。この曲では、渡米前の彼の大きな武器の一つである、スラップ奏法(ここではエレキギターで行っている)と、さながら火の鳥が鳴き叫ぶかのようなピーキーなギターの音色が楽しめる。まさにこの曲は彼自身を表しているかのようだなあと思ったりもするのよね、身を焦がしてそれでも前進しようとする感じが。
〈「STRONG」「Live to Die Another Day‐存在証明‐」「How to love」〉
27.Mr.Children「innocent world」
意識が芽生える前から今まで聞き続けているのがミスチル。父が車の中でいつもかけていたのがミスチル。初めて行ったコンサートもミスチル(『I♡U』のツアーでの福岡ドーム公演)だった…ので、自分の人生とミスチルは切り離せないものになっている。そんなミュージシャンや楽曲は誰にだっている/あるのではないだろうか。俺にとってはそれがミスチルなのだ。
彼らは、俺が意識的に聞くようになる前にも後にも、名実ともに平成という時代を代表する楽曲を連発している。その中でも「innocent world」は「CLOSS ROAD」に次ぐ彼らの出世作であり、不朽の名曲とも言える一曲である。印象的なギターリフのイントロから始まり、ザクザクとしたアコギのストロークをバックに、突き抜けんばかりの地声のハイトーンによるサビが来る。盛り上がらないわけがない。
サビが比較的明るい詞である一方で、「軽はずみな言葉が時に人を傷つけた そして君は居ないよ」といった影の部分もふんだんに描写されているのも特徴的である。小沢健二「フクロウの声が聞こえる」ではないが、対立するものが共存するのがこの世界であり、それらを併せ呑んで「果てしなく続く」この世界を進んで行かなければいけないということを示しているのだろうか、とふと思ったりする。
俺にとっての「いつの日もこの胸に流れてるメロディー」の一つがこの曲でありつづけることは間違いない。
〈「himawari」「未完」「fantasy」〉
28.Negicco「土曜の夜は」
南波一海さんがこの曲の披露時にこのようにツイートしてたけど、
まさに、だな。間奏のコーラスワークもすこぶるイイ。新潟のアイドルはRYUTist然りハーモニーが気持ち良くてイイよね。こういうオトナな曲できるのは、キャリアがある彼女らの強みだよなあ。新潟から送られてきた超高品質なシティポップスに心はウキウキで、ダウンタウンにも繰り出したくなるってもんですよ(違う曲)。
〈「アイドルばかり聞かないで」「光のシュプール」「矛盾、はじめました」〉
29.NICO Touches the Walls「天地ガエシ」
多様な曲をこなせるスキルも尽きぬアイデアもあるという意味で、ニコはホントに器用なバンドだな、と思う。それはキャリアを重ねれば重ねるほど明らかになっていってると思うのだが。この曲ではアイリッシュ?カントリー?なサウンド、リズム感に乗せて、リベンジを誓う心意気を歌っている。ラストのサビでの更なるテンポアップがこれからの彼らのさらなる発展を十二分に物語っている。
〈「ビッグフット」「N極とN極」「Broken Youth」〉
30.THE NOVEMBERS「DOWN TO HEAVEN」
サビでのタイトルの絶叫と爆発が全てな気がする。リズムがなんとなく祭囃子てきというか、後期ナンバガをふと思い出したりもするのだけど。いわゆるV系に属していないながらも、そこにくくられる数々のレジェンドと近い雰囲気、佇まいを獲得している数少ないバンドの一つが彼らではないか、と思っていて。狭いライブハウスで響かせた爆音と、ボーカル小林の眉無メイク姿でのシャウトが強烈に脳裏に焼き付いている。
〈「close to me」「gilmore guilt more」「こわれる」〉
31.Number Girl「鉄風 鋭くなって」
緊張感ハンパない。イントロから演奏を引っ張るベースも、和風のフレーズを切れ味十分に差し込んでくるギターも、バカスカうるせえドラムも、どれが欠けてもナンバガではない。どの曲でも言えることではあるけれども苦笑 あ、俺も勿論ツアー落ちました。
〈「NUM-AMI-DABUTZ」「IGGY POP FAN CLUB」「透明少女」〉
32.Official髭男dism「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」
数多ウェディングソングはあれど、この角度での永遠の愛を歌うものってあっただろうか。しかしコピーとしての力も強いタイトルだな。肝心の曲についても、間奏にドゥーワップ的なリズミカルなコーラスが挟まれていたり、「ウッ」などのフェイクが入っていたりとブラックミュージックが下地にあることが提示されてて、心アガル仕上がりになっている。
〈「ノーダウト」「ブラザーズ」「バッドフォーミー」〉
33.ORIGINAL LOVE「スクランブル」
ピアノのリフレインが印象的で、どういうリズムというのか、心地よい疾走感があるのだけど、夜の都会をドライブするかのようなイメージの一曲。ドラムだけでなくて、パーカッションもイイ味だしてるなあ。いわゆるなネットリとした歌い方ではなく、サラリと後方に流れて行くような歌唱を味わえる。
〈「ラヴァーマン」「bless You!」「The Rover」〉
34.PENICILLIN「ロマンス」
「愛に気付いてください 僕が抱きしめてあァッげェッるゥッ」なサビの一曲…ってネタにしてしまっているが、ギターもカッコいいし、2010年代になっても多くの人が口遊める強いメロディの曲が作れるのは強いよなあ。
〈「make love」「99番目の夜」「CRASH」〉
35.Perfume「Spending all my time」
基本的にはタイトルを連呼している非常に構造としてはミニマルな一曲。でも、このミニマルさが癖になるんだよなー。少しずつ歌詞が脅迫的に感じられるのが恐ろしいところ…。この時のMVでの衣装、メチャ好き。
〈「Hold Your Hand」「baby cruising love」「Party Maker」〉
36.PIERROT「DRAMATIC NEO ANNIVERSARY」
丘戦争…をするほど双方の楽曲に親しんできてないので、何もいうことはないのだけど、この曲はすこぶる好き。世紀末感と、サイバーな近未来的な祝祭感でブチ上げてくれる一曲。「反旗を高らかに翻して新しい時代(ステージ)へと」という、反抗心とともに令和にダイブしていきたいもんだ。
〈「ハルカ…」「ネオグロテスク」「薔薇色の世界」〉
37.the pillows「New Animal」
「アンケートじゃ常に上位のモデルと同じ髪型にはしたくない」という反抗心もそうだし、「誰かになりたいわけじゃなくて今より自分を信じたいだけ」という自己肯定もそうだし、個人的には「Funny Bunny」よりもキラーフレーズ盛り沢山な一曲。分厚くなく、軽やかに聞き流せるバンドサウンドも好きなポイントの一つ。
〈「Ladybird girl」「エネルギヤ」「ニンゲンドモ」〉
38.pre-school「A SAD SONG」
どういったきっかけで知ったんだったか、1stアルバム聞いた時は驚いたなあ。ヤンチャで、押しつけがましくない知的さで、グッドメロディでって何でも揃ってるじゃん、という。この曲は印象的なEkoによるキーボードのリフレインを基調として、ノイジーなギターが響く中を爆発的に突っ走る一曲。こういう何かを暗示した掌編の物語のような英語の歌詞も◎。
〈「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」「Spunky Josh」「You Say GO I GO」〉
39.Qomolangma Tomato「through your reality」
2ndがTSUTAYAでプッシュされてて、何の気なしにとってみたのがファーストコンタクトだった。1stのリードトラックであるこれは、もう若者の激情大放出な熱量と激しさでマシンガンのように言葉を並べ、叫んでいる。この時にしかできない爆発だったのかもしれない、でも今聞いても当時と同じように興奮するよ。
〈「359°は捨てる -地下街の喫茶店-」「FIVE SENSES-FIVE MINUTES -自分のしがらみに溺れるな-」「NO TOKYO」〉
40.ROSSO「シャロン」
雪原を走り抜けていくような、切なさと体の中で燃えているような感じとがない交ぜになったロックチューン。難しい事は何もなく、チバが掻き毟るギターと疾走するだけやね。
〈「1000のタンバリン」「グラスホッパーはノーヘル」〉
41.SADS「Cry Out」
サッズといえば「忘却の空」だ、という意見には俺も異論はないのだけど、好きな曲となったら話は変わる。サッズ復活以前のアルバムで最もヘヴィ・ラウドなアルバムである『THE ROSE GOD GAVE ME』に収録されているこの曲は、アルバム全体のテイスト通りヘヴィな音像をとっているが、アルバム随一のメロディアスな曲でもある。ソロでも再録しているくらいなので、本人にとってもお気に入りの一曲なのではないか。
〈「Feeling High & Satisfied」「ナイトメア」「ANDROGYNY INSANITY」〉
42.SEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」
『Tree』に収録されているような、様々な音を用いてレコーディングする実験性、遊び心も良いのだけど、個人的には彼らのダークサイドの曲に強く惹かれる。怪人の笑い声みたいなものが差し込まれるのも世界観が作られてていいし、手数の多いピアノの旋律も切迫感があって好き。
〈「Death Disco」「スターゲイザー」「LOVE SONG」〉
43.SIAM SHADE「せつなさよりも遠くへ」
当時YoutubeでV8?のライブ映像がupされてて、それを見た時は驚愕した。ギターやってなくても、DAITAの演奏はテクニカル…超絶技巧だということがはっきりと分かったからだ。ミスなくタッピングをリズムキープしながら行うという…どないなっとんねん。しかもモタモタせず疾走感も担保しないとカッコ良くないわけで。いや、どないなっとんねん。
〈「BLACK」「JUMPING JUNKIE」〉
44.SMAP「SHAKE」
右でずーっと一定のリズムで鳴らされてるハイハット?がメッチャ気持ちいい。ボーカルは若い彼らのエネルギーが爆発してる。「ヒッピハッピシェイク」って面白い歌詞だなと思ったら、The Swinging Blue Jeans「Hippy Hippy Shake」というオールディーズソングから引っ張ってきてるみたい。海外から手練れを招聘してるこの時期のトラックのかっこよさったらない。
〈「たいせつ」「朝陽を見に行こうよ」「愛が止まるまでは」〉
45.SOPHIA「情熱のプライド」
時折、無性に聴きたくなる曲。多分、聴きたくなる時ってのは、誰かに鼓舞して欲しい時なんだと思う。何かしなくちゃいけないし、しないとと思う気持ちもあるけど進めないし、焦るし、「こんな時代だ、しょうがない」なんて声も聞こえるけど、そればかりじゃしょうがない。そんなときに後押ししてくれる曲。
〈「街」「サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム」「SUNNY DAY」〉
46.THEラブ人間「クリームソーダ」
俺はラブ人間をこの曲で知ったし、この曲で打ち抜かれた。2010年代の「恋とマシンガン」とでも評したいポップど真ん中のローリングサンダーを受けてしまったのよね。「今までの恋は全部まぼろし」だとかこれまでの全てがスポイルされる程の衝撃を描くだけでなく、「誰かのために死ねないけど きっと誰かのために生きれちゃうかもよ」と生のエネルギーに満ち満ちたフレーズが飛び出すポジティブさ。この陽性っぷりに拍手喝采。
〈「悪党になれたなら」「じゅんあい」「あなたがそばにいてほしい」〉
47.Tomato n’Pine「ジングルガール上位時代」
数多クリスマスを彩るガールズポップがあるが、少なくとも2010年代において、この曲に並ぶものは無いのではないか。敏腕プロデューサー集団アゲハスプリングスによる鉄壁のクリスマスポップス。ティンパニーに乗せて強調され歌われる最後のサビの最高っぷりたらない。
〈「ワナダンス!」「そして寝る間もなくソリチュード」〉
48.TRICERATOPS「Jewel」
佐野元春も触れていたけど、「テーブル挟んでカプチーノなんて ロックンロールじゃないよななんて思うけど この瞬間が僕はたまらなく大好きなんだな」という一節…!各代表曲のようなグルーヴィーな路線ではなく、まっすぐ貫いてくる曲調の男性目線の甘いロックンロール。「だけど君の素振り一つでウェイターが笑っちゃうのを見た瞬間に君に恋してんだ」という所も歌唱の仕方含め超好き。
〈「夜のSTRANGER」「FEVER」「MADE IN LOVE」〉
49.UNISON SQUARE GARDEN「fake town baby」
この疾走感と、「ぐだぐだ言ってるだけじゃ見向きされないのがこの街のルール」と謳われていることからも分かるつべこべ言わずに行動で示せ、というメッセージには抗いがたい。
〈「天国と地獄」「instant EGOIST」〉
50.UVERworld「endscape」
10年代後半にリリースしている楽曲ももちろんイイと思う(実際、一時期聞いてなかったけど、「IMPACT」などを聴いて再びチェックするようになった)けど、多感なリアルタイムで聴いていたものに対する思い入れは強い。高校の文化祭での思い出も乗っかってくる。ゼロ年代の彼らの楽曲はコマーシャル的な部分もあったのかもしれないが今以上にメロディが強いものとなっていて、この曲もその部分で好きだ。
〈「IMPACT」「激動」「ナノ・セカンド」〉
51.VAMPS「LOVE ADDICT」
正直、活動休止前くらいの彼らの楽曲を聴いても、イマイチピンと来ず、早くラr…とばかり思っていたのだが、嚆矢となったこの曲には非常に盛り上がった。ムチャムチャアメリカンかつ、(後から知ることになるのだが)デランジェの「LA VIE EN ROSE」を踏まえたサビに鷲掴みにされた。
〈「DEVIL SIDE」「TIME GOES BY」「LIVE WIRE(モトリークルーカバー)」〉
52.THE YELLOW MONKEY「球根」
イエモンも正直考え出したら決めきれない。この曲は「世界は~」から爆発的に開けていく感じが大好きで。静と動をバキッと分けているのが特徴的。ラブソングなのかな?しかし、「球根」てのをタイトルにもってくるの、どういう神経してるんだ…。
〈「聖なる海とサンシャイン(album ver.)」「JAM」「LOVE LOVE SHOW」〉
53.YUKI「2人のストーリー」
ささやかながら代えがたいラブソング。YUKIは可愛い可愛い…だけなんてことはなく、この曲の中でも「君の古着のスカートをたくし上げたら 愛をじれったいような愛を 渡し合った夜は薔薇色」という非常に直接的な性描写を盛り込んでいる。そりゃ、当然か、それも含め「2人のストーリー」は作られていくんだし。
〈「うれしくって抱き合うよ」「わたしの願い事」「ランデヴー」〉
54.ZAZEN BOYS「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」
凄まじいリズム感覚だなあと思う。どういうキメの入り様なんだ…。RIJの彼らの映像見るにつけ、どうやって乗ったらええねんと思うけど、キワッキワにカッコいいよね…。ナンバガの再結成も喜ばしいけど、ザゼンの新譜も非常に楽しみだ。
〈「HARD LIQUOR」「Honnoji」「暗黒屋」〉
55.アイドルネッサンス「前髪」
最初のカバー曲がベボベの「17才」だったことは必然だったのかもしれない。ベボベ小出が手掛けた彼女らの初めてのオリジナル楽曲。ベボベでしなくなった(年齢的にするのは現実味がないから)、青春の当事者としての目線も、アイドルとしての今を通り過ぎた後を見据えた目線も踏まえた歌詞のすごみたるや。
〈「交感ノート」「YOU」「う、ふ、ふ、ふ」〉
56.いきものがかり「うるわしきひと」
ビタミンガードのCM思い出すな…。国民的グループになるもっと前、中高生の中で評判を集めていたころの一曲。爽やかだけど、なんというか今感じられないグルーブというか、ノリがあるような。当時の若さだからこそ、作り発信できた曲かも。
〈「ラブとピース!」「ラブソングはとまらないよ」「気まぐれロマンティック」〉
57.いとうせいこう「噂だけの世紀末」
フリースタイルダンジョンを見て、ラップに少しずつ興味が出てきて一番衝撃を受けたのはこの曲だった。いや、順序としてはNHKのサブカルのやつを見て知ったんだったか?いずれにしろ、この時代だからこそ、より一層響くメッセージがここにあると言える。そういや、途中で挟まれる「エイ!」って声、小沢健二「夢が夢なら」の1:18頃でも聞こえるけど、これは二者のサンプリング元が重なってるのか、小沢健二がいとうせいこうの曲から持ってきたのか?
58.w-inds.「We Don't Need To Talk Anymore」
Keita Tachibanaプロデュース、、というか作詞曲含め彼の手による作品。同時代のグローバルなポップスに対する鋭敏な反応がこの作品に昇華されてると思う。チョップされ並べられたボーカルの音階の揺れ幅がそのまま歌詞の心情を表してる見事さよ。
〈「make you mine」「try your emotion」「camouflage」〉
59.江本祐介「ライトブルー」
ヒコさんのブログ「青春ゾンビ」で知った一曲。晴れ渡った空のようにどこへだって行ける感じ。絶え間ないハンドクラップとともに跳ねて行くっきゃないな。
60.オノマトペ大臣「サマースペシャル」
サンプリングした山下達郎「Music Book」をバックに、大人になる前の「僕ら」の夏のワンカットが描かれてる。ああ、俺は未だ全然「抑制の効いた大人」になれずにあざざしたーとか言ってしまってるわ。
61.かせきさいだぁ「冬へと走りだそう」
穂村弘みたいな見た目のサングラスかけた兄ちゃんがつむぐリリックは松本隆だったり、佐野元春だったり、ジャパニーズレジェンドを適宜引用した知的かつ、確かに情景や心情を切り取ったもので。今はどちらかとメロディ重視に歌う姿勢が強いけど、この頃はしっかりラップしていた。冬の道もこれを聴くと1.3倍のスピードで歩いてしまう。
〈「じゃっ、夏なんで」「yes」「CIDERが止まらない」〉
62.キンモクセイ「二人のアカボシ」
これからへの憂いを秘め、柔らかな歌声で届けられる夜が似合うラブソング。世代的には「さらば」の方が馴染みが深いが、こちらを。「夢で逢えたら」「熱き心」「踊ろよ、フィッシュ」といったカバーも秀逸。
〈「夢で逢えたら」「七色の風」「冬の磁石」〉
63.ゲスの極み乙女。「もう切ないとは言わせない」
「もう切ないとは言わせない」のじゃないかよ、何だ親に向かってこのセンチメンタル過剰な一曲は!とでも喚きたくなる疾走感と切なさに満ち満ちた一曲。その切なさはどこから来るものなのか、俺は二番のサビから滑り込んでくるストリングスと、「切ないと言わせない」で用いているファルセットがその要因ではないか、と思ってる次第で。これまでの曲であれば、「だけど僕は」とかのような派手じゃないけど、切なさのある楽曲が好きだったので、ドンズバでハマってしまった。
〈「パラレルスペック」「某東京」「だけど僕は」〉
64.サザンオールスターズ「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」
フィルスペクター的なウォールオブサウンドもだし、るるぶ読んで名所並べただけという、The Beach Boys「Surfin' U.S.A.」な歌詞も好き。ティーンエイジポップな楽曲に大人の逢瀬を乗っけるんだから、ホント天邪鬼な天才だな、桑田佳祐。
〈「弥蜜塌菜のしらべ」「バラ色の人生」「涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~」〉
65.サニーデイ・サービス「セツナ」
歌詞、聞けば聴くほど何のこと言ってるか訳わからんな。。でも、センチメンタルにポーンポーンと鳴るピアノや、どこか無機質に重ねられたコーラスから切なさが忍び寄ってくる。という、感想は録音作品に対してのもので、ライブではブチギレ状態で荒々しくやってるよね、あれはあれでスゴイかっこよくて好き。
〈「花火」「恋に落ちたら」「苺畑でつかまえて」〉
66.スーパーカー「Strobolights」
イントロのビカビカと光を放つかのようなフレーズと、「+2愛+4愛…-sunset」だとか言ったような、前衛的な歌詞とが溶け合いマジックを起こしてる。スーパーカーは初期のバンドサウンドのものも青くって素敵だが、個人的にはセンスフルな後期が好み。
〈「Lucky」「WONDER WORD」「BGM」〉
67.スガシカオ「Re:you」
「夕方からバイトは飲食店で」というフレーズを「ゆうがっからーバーィトはイン ショクテーンデッ」と崩して、言葉にグルーブを生んでいるところからもう驚異的だなと。こういう毒々しい所が好きなんだよね。そういえば、この曲のタイトルはTwitterで募集してたのだけど、俺は(結局送らなかったけど)「ドクハク」(毒を吐くというのと独白とを掛けた)ていうのを考えてた。
〈「ドキドキしちゃう」「夜明け前」「アストライド」〉
68.スピッツ「渚」
イントロのベースヤベェカッケエし、ずっと淡々と叩いてて最初の間奏から存在感出し始めるドラムカッケェし、マサムネの澄み切った歌声のオンリーワンぷりったらないし、ギターは髪型がスゴい(ギターもカッコええ)。
〈「いろは」「愛のしるし」「みそか」〉
69.でんぱ組inc.「冬へと走りだすお!」
先述したかせきさいだぁの「冬へと走り出そう」を下地に作られているのだけど、途中で小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」挟んでくるし、コピーの「渋谷系エモーショナルソング」ってのも頷けるな。展開で会ったり音の情報量過多な彼女らの曲の中では非常にシンプルな部類だと思うけど、これくらいの温度感が好き。
〈「あした地球がこなごなになっても」「でんでんぱっしょん」「きっと、きっとね。」〉
70.ばってん少女隊「とーと。」
ストレイキャッツなロカビリーサウンドと、ロネッツ「Be My Baby」なウォールオブサウンドの折衷を一曲の中でやるってどうなってんだ。超ビックリした。そして、「~っちゃ」的な方言を用いて、歌の音の流れ方がスムーズにしている点も(「おっしょい!」などで顕著だが)面白い点よね。
〈「おっしょい!」「ますとばい!」〉
71.フジファブリック「銀河」
なんだかよく分らんひどく小気味良い語感で歌われる彼らの曲が好きで。「タッタッタッタラッ/パッパッパッパラッと飛び出した」って何やねん。好きだわ…。でも志村亡き後も名前はそのままでイイ曲作り続けているの、本当にすごいよね。
〈「ブルー」「東京炎上」「パッションフルーツ」〉
72.め組「500マイルメートル」
ずっと右斜め上向きにテンションを向上させ続けてくれる、もう恥ずかしいくらいまっすぐな一曲。最後の転調しての突き抜けっぷりったら、もうね。キーボードもいい感じで彩りを加えてる。
〈「マイ・パルプフィクション」「ぼくらの匙加減」〉
73.ももいろクローバー「走れ!」
ももクロにハマったのはTIF2010で「走れ!」の映像を見たのがきっかけだった。ヒャダインのアイデア詰め込みまくったアレンジの楽曲も好きだけど、結局こういうシンプルかつ強力なポップスにやられちゃんだよなあ。この曲の歌詞は、まあラブソングなんだけど、曲解すれば「気になっていたけど、そんなに周りに「あれが好きなんだよね」とか言えない趣味」へまっすぐ向かうことへの賛歌にも捉えることが可能かな、と思ってて。それは俺にとってはアイドルソングだったと思うし、こうして色々聞いて楽しめるようになってよかったなと思うばかり。
〈「DNA狂詩曲」「マホロバケーション」「空のカーテン」〉
74.井上陽水「Make-up Shadow」
「二匹の豹のサファイヤルビーの」だとか、「どこか卑怯なイライザブルーのあの輝き、瞳の魅力のようなミクロ微粒子の」だとか、怪しく美しいことは分かるけど、大して意味はなくて語感というか歌いまわしてて面白みがあるワードをチョイスした歌詞がたまらんす…。
〈「最後のニュース」「ライバル」「care」〉
75.稲垣潤一「夕焼けは、君のキャンバス」
最初CMで聞いた時は、稲垣潤一がナイアガラサウンドを!と驚きつつ、喜んだものだった。完全に曲の流れは後述する「幸せな結末」で。でも、歌詞は夜の二人を描いた「幸せな~」とは異なり、夕焼の中での二人を描いたものになっていて、癖がありつつも爽やかな彼の声と非常にマッチしてる。
76.陰陽座「飯綱落とし」
陰陽座のキャッチーでメロディアスかつギターソロもガッツリの重厚なアップテンポの曲だ!という感じなのだけど、サビのメロディスゴイよね…二回目の「の」の高音凄まじい…。瞬火さんは黒猫さんのこの曲での歌唱に関して「このような歌が歌える現役のヴォーカリストを、僕は黒猫以外に知りません。」と評していて、実際に俺もライブでも聞いたのだけど、そう言わざるを得ない圧倒的なボーカリゼーションだった。
〈「鳳翼天翔」「がいながてや」「甲賀忍法帖」〉
77.岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」
まず、この曲と出会ったのは、2012/06/05のSCHOOL OF LOCKでのベボベLOCKS内でのコーナー「B-CD」だった。メンバーがオススメのCDを紹介するコーナーで、小出が『家庭教師』を紹介する中で放送したのがこの曲。その際に、小出はこのようにコメントしている。
これはもう岡村靖幸さんの中でも名盤と言われてる……全部名盤なんですけど、特に有名なアルバムであります。その中でも僕が聴いてもらいたいのは「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」という曲です。(中略)これね、最初のアコギで「あーもうこれ絶対イイ曲だ!」ってみんな気づくと思います。で、僕がどれだけ岡村靖幸になりたい人間なのかが良く分かると思います。この歌詞はもしかして僕のあの曲のモチーフなんじゃないかっていうのがたくさん出てきます。それくらい僕が影響されてるアルバムだし、影響されてる岡村靖幸という音楽の神様です。
まさに、このコメントの後に流れた、体育館に差し込む光のようなキラメくギターストロークとハンドクラップを聴いた瞬間言いましたよ、「あーもうこれ絶対イイ曲だ!」って。その後の4分間、その気持ちは一瞬たりとも弛むことはなかったし、今でも思いは変わらない。
しかし、改めて聞くにこの曲って中々不思議だな。楽曲の構造的にはアウトロが1分あり、それは全体の1/4に相当するという尺の取りようで。また、長いタイトルである「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」というフレーズは、これ一つでそれを思っている「ぼく」の人となりやその瞬間の情景などが浮かぶ名コピーでありながら、一回歌われるだけという(サビで歌われるのも、ライブの時にアウトロでリフレインされるのも「青春って1,2,3ジャンプ」の部分)。子どもたちのコーラスも然り。そんな「?」尽くしの曲が「!!!」となりえたのは、何故なんだ。
この曲をスタートにして他の楽曲を聴き出し、そしてその1年後には復活シングルである「ビバナミダ」、そして知るきっかけになったベボベ小出とのコラボシングル「愛はおしゃれじゃない」を聴けることになるわけで。幸せでしかないよな。
〈「ペンション」「はっきりもっと勇敢になって」「少年サタデー」〉
78.岡村靖幸w小出祐介「愛はおしゃれじゃない」
俺にとっては最高の師弟によるコラボレーション作品。この二人を「師弟」と表現したのは、一つ前に引用したインタビューの記事を受けてのもの。自分の(その時の)強いフレーズを持ってきつつ、「岡村ちゃんにこんなことを歌わせたい」という思いがパンパンに詰まった歌詞を小出祐介は書き上げ、岡村靖幸はその歌詞を120%に表現する。ステージでは踊りも用いて全身で。そして改めて、「愛はおしゃれじゃない」というダブルミーニングのフレーズを生み出した小出祐介は素晴らしいし、このフレーズが生み出された裏には彼が多感な時期に聴いていた岡村靖幸の曲の存在があるのだと思うと、泣けてきちゃうよね。
79.吉澤嘉代子「ものがたりは今日はじまるの Feat. サンボマスター」
本人の作詞曲した曲も素晴らしいけども、彼女の名義の曲ではこの曲が好きで好きで。詞も曲も編曲もサンボマスターが手掛けているのだけど、サンボマスターの各曲からは想像ができないナイアガラ風味のポップス。でも、山口は大滝詠一と対談も行ってるし、この楽曲提供は大滝詠一で言う所の「夢で逢えたら」的なことか、と思うと何とも腑に落ちる。吉澤嘉代子自身も大滝詠一「おもい」オマージュの一人コーラスによる「野暮」という曲を作っており、それがこの曲のコーラスを重ねて厚みを持たせている点に繋がっているのだろうか、とも思ったり。
〈「綺麗」「野暮」「えらばれし子供たちの密話」〉
80.及川光博「忘れてしまいたい」
曲調としては岡村靖幸「だいすき」とプリンス「Raspberry Beret」の丁度中間って感じの。歌詞に「だいすきだよ」って出て来るのは意図してのものじゃないかなあ。王子キャラだけど、岡村靖幸同様上手くいくわけではない側面を歌うところがキュートでいいよね。近いうちに一回はコンサート行かなきゃ。ポンポン振るぞ。
〈「名器」「邪念オーバードライブ」「CRAZY A GO GO!! ~FUNKY GOOD TIME!!~」〉
81.筋肉少女帯「混ぜるな危険」
「うしおととら」の主題歌で聴いて、すぐにハマったんだけど、うん、ここでは大胆にベボベ小出祐介のこの曲へのコメントを引用します笑
TVアニメ「うしおととら」OPテーマの筋少の新曲ですが、もうOPで『はい、勝ったー!』ってなりましたよね「うしおととら」!『ダラッダー!ダラッダー!』というリズムのサビのメロディーがかもす『アニメの主題歌感』ね!映像と合わせての【頭サビ→間奏(ここでタイトル!)→Aメロ】という流れも完璧!かなりそういう文脈を汲んで作られているんじゃないかと思いました。この曲が最高!となるように、この国では『メタル+アニソン』、最近は『メタル+アイドル』の親和性も証明されているわけですが、逆に、『メタル』の強度凄すぎじゃね?と最近よく思います。映画「スパイナル・タップ」や、漫画「デトロイト・メタル・シティ」、何だったら「メタリカ:真実の瞬間」でも感じる、『ハードロック/メタルの大仰さの、一周した格好良さと面白さ』って本当に強いですよね。シリアスもコミカルもがっつり飲み込んで、がっつり吐き出せるハードロックもメタルも最高。(後略)
加えて言うこととしては、うしおととら含め様々なバディを「混ぜるな危険」と表現したオーケンのコピーセンスの高さったらないよね、てくらい。
〈「香菜、頭をよくしてあげよう」「釈迦」「世界中のラブソングが君を」〉
82.銀杏BOYZ「ぽあだむ」
これはMVも含めの評価となってしまう。数えきれない数の投げキッスが女性から届けられるMVなのだが、この曲てまさにそんな曲にも思えてくる。ロマンティックで、少なからず人の匂いみたいなものもして、ダサくもあって、でも欲しくてたまらなくもある。でも、そんなキラメキの裏には「僕の部屋は僕を守るけど、僕を一人ぼっちにもするよね?」という孤独も確実に存在するのだ。どちらかじゃなくて、どちらもないといけないんだよね。
〈「あいどんわなだい」「新訳 銀河鉄道の夜」「夢で逢えたら」〉
83.黒夢「Like @ Angel -NEW TAKE-」
ダダダッダダダッダダダダッダダッ!!ダダダッダダダッダダダダッダダッ!!のイントロ、何回聞いても血が沸騰するかのような興奮を感じる。このイントロのドラムパターンというのは、パンクでの定番のフレーズらしいことを本人のインタビューで呼んだ覚えがあるが、引用元は何処に当るのやら。清春のこれでもかというビブラートや、人時の太く唸りつづけるベースも、この曲を構成する輝けるマテリアルだ。
もちろん、俺はリアルタイムに聴いたのではないが、ちょうど聞きこんでいたのは高校生のころだったので当時のリスナー同様に何とも言えないティーンの心を慰めてもらったり、「この曲を聴いている俺」という自我の拠り所にしていた、…のだと思う。当時は無意識にただただカッコいいものとして享受していたのだけど。
(現時点での)黒夢のラストツアー『TOUR 2014 BEFORE THE NEXT SLEEP VOL.1『夢は鞭』』のドラムロゴス公演で味わうことができたのは、本当に有難いことだった。本公演はツアー全公演の中でも最多の37曲の演奏で、演奏リミット22時を10分オーバーするほどだったのだが、最後の最後にこれを聴けた感激ったらなかった。
〈「アロン」「KINGDOM」「カマキリ」〉
84.佐野元春 & THE COYOTE BAND「La Vita é Bella」
2010年代における彼の代表曲の一つといっても過言ではないだろう。実際にライブに行ったとき、この曲の盛り上がりは他の2010年代の曲の中でも一際大きかったのを覚えている。言葉を尽くせる人が「君が愛しい 理由はない 言えることはたった一つ この先へもっと」と書くというのがね…もう、書かないことによってその思いを雄弁に物語ってるよね。
〈「誰かが君のドアを叩いてる」「純恋」「楽しい時」〉
85.山下達郎「さよなら夏の日」
ほとんど独力で構築したサウンドスケープにヤマタツ印は深く深く刻印されてる。ああ、俺も野外フェスの彼の最後の曲としてこれ聞きてえ。歌詞の「プールサイド」「ジュブナイルの終わり」「雨上がり」とかいう要素はロキノン感あるなと思いつつ、art-school「プールサイド」やベボベ「Transfer Girl」くうらいしか浮かばなかったりするけど。
〈「FOREVER MINE」「氷のマニキュア」「光と君のレクイエム」〉
86.私立恵比寿中学「誘惑したいや」
正直、エビ中で一曲決めるのは至難の(略)なので、深く聞くきっかけになった曲を。あなたをこんな風に誘惑するぜヘッヘッ的な歌詞じゃなく、そんな君に出会って変わってしまった自分に気付いたのだという歌詞なのがまたいじらしい…。先述したももクロ「走れ!」もそうだけど、スタダのシンプルかつ強力なポップスに弱いんだ俺。
〈「感情電車」「曇天」「熟女になっても Feat. SUSHIBOYS」〉
87.小沢健二「ドアをノックするのは誰だ?」
華やかで派手で、大人数で演奏してる音で、勢いがあってスイートな曲が好きなもんで。そしたら、『Life』は、その中でもこの曲は好きにならざるを得ないじゃないか、という所。曲の長さは6分半ほどあるが、リズムやメロディーの反復によって、幾重にもその快楽を積み重ねていく。その長さを感じさせないエネルギーの出し惜しみの無さ。こんなに放熱を続けられるって、やっぱ小沢健二は何気にフィジカル強いところあるよなあ(屈強というより、タフでしなやかなイメージ)。『春の空気に虹をかけ』ツアーで、しっかりドアノックダンスをすることができたのはいい思い出。
リズミカルでスイートで、キュートな歌詞なのだが、俺が特に好きなのは「僕はずっとずっと1人で生きるのかと思ってたよ」という所。この快のエモーションの放出は引用部のような孤独・不安というものが背景にあってこそのものだっていうことなんだろうな、と。このような一節が入ることで、他の詞が何倍にも光り輝くのではないか。「たぶんこのまま素敵な日々がずっと続くんだよ」というのも、「ずっと1人で生きるのか」と思っていた頃には戻りたくないという思いの表れではないだろうか。
この相反する、しかし、補い合う関係でもあるような心を一曲の詞に書きとめられる小沢健二の言葉の力ったらホントスペシャルだわ。
〈「流動体について」「強い気持ち・強い愛」「痛快ウキウキ通り」〉
88.小林太郎「ドラグスタ」
初めてお小遣いで買ったのが、彼の1st『Okonpood』だったその一曲目であるこの曲は、不穏かつ歪んだギターのリフに、チバユウスケのような声で叫ぶパワー溢れる曲だ。自らのことを「自他ともに認める宝石です」とセルフボースト的なことも歌う若々しい不遜もありつつで。「こんな道、外れていこうよ」と言える頼もしさよ。
〈「響」「リバース」「愛のうた」〉
89.森山直太朗「運命の人」
森山直太朗がオークラさん夫妻のために作ったこのウェディングソング。アルバム収録されたものも素晴らしいのだけど、俺は実際に夫妻に向けて歌われた時のものを聴いてガツンと来たので、ぜひ。
〈「どこもかしこも駐車場」「夏の終わり」「糧」〉
90.星野源「Week End」
『YELLOW DANCER』が出た時、2010年代の『LIFE』が出た!という評価が合って、「確かに踊れるけど、天井を突き抜ける何かがないこの作品のどこが『LIFE』なんだよ」と思っていたのだけど、この曲には射抜かれた…。Mステでのアクトも最高だった。ホーンも楽しげで、体を揺さぶってくるし、これで踊らない人いるのか?
〈「Crazy Crazy」「POP VIRUS」「恋」〉
91.清春「LAW'S」
バイオハザードのタイアップ曲作成にあたって『madrigal of decadance』を一曲にまとめるような作り方をしたというが、清春のハードな側面と、ソロ活動の中で磨いてきた叙情的な側面が高次元に混ざり合った曲になっているのではないか。歌唱法的にも、最新作ではビブラートはほとんど現れないし、過渡期といえるのかもしれない。当然ながらMVもカッコいいので必見。
〈「夜を、想う」「瑠璃色」「slow」〉
92.大滝詠一「幸せな結末」
亡くなる年の夏に、天啓のように聴きたくなって『A LONG VACATION』を手に取ったのが出会いで。この曲のCDは岡村靖幸のDATEに行くときに買ったっけ。ストリングスを基調としたナイアガラサウンドに、衰え知らずのクルーナーボイスで甘いムードを構築している。「今夜君はぼくのもの」ってあまりにキザ過ぎるセリフだけど、死ぬまでに一回は言ってみたいよね。
〈「恋するふたり」〉
93.中村一義「キャノンボール」
「僕は死ぬように生きていたくはない。」し、「70's、80's、90'sだろうが、 今が二千なん年だろうが、 死ぬように生きてる場合じゃない。」んだよね、ホントそれだけ。そして、これが歌われるべき曲が鳴ってるのよ、これが。最高だよね。
〈「ショートホープ」「流れるもの」「犬と猫」〉
94.椎名林檎「自由へ道連れ」
どちらかというと彼女の楽曲にノリきれてなくずっと過ごして来ていたのだけど、この曲だけは別格にハマった。POLYSICSハヤシのギターが引っ張る演奏の勢いもそうだし、歌詞の勢いもそれに負けんばかりの気合が漲ってるよね。エビ中のカバーも、本当によかった。
95.東京女子流「深海(Hira- Mix)」
彼女らといえば初期のグルーヴィーな曲に評価が集中する気がするが、10年代後半のEDM、トロピカルハウスなテイストの楽曲も非常に高クオリティ。俺は特にその嚆矢となったこの曲を推したい。感傷的な歌詞と音が非常にマッチしてる。下手にベストアルバムとか作らず、あの路線で一枚アルバム作ってほしかった。。これはホントに悔やまれた。。
〈「predawn」「ヒマワリと星屑」「water lily ~睡蓮~」〉
96.乃木坂46「今、話したい誰かがいる」
「何も欲しいと言わなければ永遠に傷つかずに済む 僕は何回かその瘡蓋を見て学んだ 望まない」…ぐわあああ、全体的に好きだけど、特にここの歌詞!!!だけど、コミュニケーションを望んでしまうわけで…。曲のことで言うと、ベースなのかサビ入り前の「ポルポルポル…」という音が超好き。
〈「ロマンティックいか焼き」「君の名は希望」「きっかけ」〉
97.福山雅治「虹」
平成の国民的男前を一人挙げろと言われたら、迷わず俺は福山の名を挙げるね、俺は。でも、顔がイイから曲が売れたか、というとそんな単純なもんじゃないだろう。優れたメロディメイカーなんだよね。この曲はドラマ「ビーチボーイズ」の主題歌で。曲を聴くと、そこまで爽やかな音遣いではない(サビに解放感はあるとはいえ)のに夏になると欠かさず聴いている。
〈「それがすべてさ」「THE EDGE OF CHAOS ~愛の一撃~」「IT'S ONLY LOVE」〉
98.平井堅「キミはともだち」
山下達郎の『ON THE STREET CORNER』シリーズで繰り広げられているような一人多重コーラスの世界を味わうと、JPOPのコーラスグループの曲聞いても「んー…」となってしまうのだけど、これは聴き応え十分。たしかドラマの主題歌に使われてて、そのときには「イイ曲だなー」くらいで流していたと思うのだけど、改めて聞くと好みど真ん中で嬉しい再会を果たした曲。
〈「ノンフィクション」「ソレデモシタイ」「バイマイメロディー」〉
99.嵐「WISH」
例に違わずドラマ「花より男子」で聴いたクチなのだけど、「love so sweet」と比べたら、僅差でこちらの方が好き。まあアレンジのされ方がちょっとナイアガラ感あるからかな?「ダダダダダダンッダンッ輝きの~」ってところとか、もうね、ハイ好きーっ、てなもんで。
〈「復活LOVE」「アオゾラペダル」「love so sweet」〉
100.鴉「夢」
激情が迸ってるな、演奏にも叫びにも。でも単に叫び散らかすのではなく、悲壮感などの影も一緒に描きだしている点がとてもイイ。たしかドラマ「恨み屋本舗」の主題歌だったと思うけど、歌詞も曲の雰囲気もどちらもマッチしていた覚えがある。
〈「風のメロディ」「黒髪ストレンジャー」「弧ノ儘」〉