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【ジェイの才能探訪#10】才能発掘⑦(“I”NSIGHTS)〜君の世界観を教えて〜
今回で表面上のINSIGHTS診断は最後である。今回はIdesl診断(あなたが他の人と違うと思うこと、違うとよく言われることは何ですか?)の回答を紹介する。この診断は、他の人とは異なる考え方や行動を浮き彫りにすることで、その子が持つ独自の世界観を見つけ出すことが目的である。#7同様、多種多様で興味深い回答が多かったため、一問一答形式でお届けしよう。
「頭の中お花畑、さわがしいとよく言われます。」
根っからのポジティブはもはや羨ましい。時にはうるさいと批判されるかもしれないが、むしろ周りに元気を分け与えるくらいの気概で過ごしてね。
「一人で遊べること。」
一人“が”良いではなく、一人“でも”良い。ってことだよね。集団での活動もできるし、一人の時間も大切にできること、自分自身をマネジメントできるとも言えるね。その距離感の取り方は大事にしてね。
「日本語大辞典を借りたいと思ったこと。」
知識欲が高いってことかな。様々なことを知りたい、調べていく中で偶然出会う知識にもワクワクできることは、普段の生活でも使えそうだね。
「よくO型って言われる。」
世間のO型のイメージは、おおざっぱ、てきとう、おおらか…とかだけど?小さなことは気にしないってことかな。大切な目的や軸を見定めて、ブレないで行動できるとも言えるよね。
「壊れているけど、面白い。」
一般的に“壊れている”って悪い意味で使われているけど、そこを容認できていることは凄いよね。壊れているからこそ人と違った考えで行動できる、そこを面白いって評価してもらえているのかな。
「好きな食べ物が変わってる。」
何が好きなの?
「おつまみ系です。」
めっちゃ良いじゃん。美味しいじゃん。大人になったら一緒に飲もう♪
「身長のデカさ。声もデカい。」
高い所の物を取ってくれたり、みんなに呼びかけをしたりしてくれているよね。是非ともコンプレックスとは思わず、色んな所でガンガン活躍してほしいな。
「一度に2〜3つの仕事ができる。」
いつも頼りにしています。
「子どもなのにプリンやクリームなど、甘いものが苦手なこと。」
「他の人は大好きな食べ物を私は大嫌いなこと。」
良いんじゃない。個人の好みだし。むしろ、子どもだから大人だから…男なのに女のくせに…という考えは大切な事を見失ってしまうと思うよ。ちなにみ、私はオムライスが苦手。
「冷静。」
なるほど、普段から落ち着いて物事を見ることができているんだね。このクラスは、テンションが上がりすぎると、周りが見えなくなる傾向があるから、君の存在はとても貴重だよ。これからもそのポジションでクラスを支えてあげてね。
「頼れる。責任感が強い。」
「優しい。」
Thanks診断(感謝されることは何)の延長かな?周りと違って私はできる!と奢るのではなく、これからも集団が上手く機能するように立ち回ってね。
「行動を逐一報告する。トイレ行ってきま〜す。など。」
報告した方が安心するのかな。自分の行動や考えを大っぴらにできる人は、信頼を勝ち得やすいと思うよ。君の“人の輪を広げられる”才能にピッタリだね。
「きゅうりを食べすぎること。きゅうり愛がすごい。」
福島のきゅうり美味しいから仕方がない。私もきゅうり大好き!
「変わってるって言われているかもしれないけど、聞かない。」
き…聞かないだと!?聞きたくない感じ?私から見て君は、特異点の塊に見えるよ。きっとオンリーワンの世界があるはず。一緒に探しに行こう!
まだあるが、抜粋はこの辺にしておこう。そして、一人注目してほしい子が最後の子である。自分の世界観へのレビューを聞かない。認めたくないという子である。私の見立てだと、ただ恥ずかしいだけだと思う。
しかしながら、自分が他の人と違っている・変わっていると認めるのは勇気がいることも気持ちが分かる。世間からはみ出してしまうのではないかという強迫観念にさいなまれることも。さらには、そもそも自分の持つ世界観そのものさえに気づかない子も多くいた。
そこで、自身の世界観に気づくことができる・認めてもらうことで自信を持つことができる素晴らしいワークショップを紹介しよう。それは“レゴ®シリアスプレイ®”である。簡単に説明すると、おもちゃのレゴ®でオブジェを作り、どんなこだわりがあるか、どんな思いを込めたかを説明する。周りの人は、その作品や説明から滲み出るその人の世界観を見つけ、賞賛していくワークショップである。
実際に、株式会社TALENTの“たかちん・なっちゃん”が本校を訪問し、実践してくれた。(詳細のnote記事はリンクにて↓)すると、多くの子どもが自分自身の特性や世界観に気づき、才能発見に結びつけることができた。このワークショップ実践から、かなりの可能性を感じることができた。
実践後の子ども達の感想は…
「みんなが褒めてくれた。」
「色遣いや表現が面白いと言われて嬉しかった。」
「こんな表現もして良いんだと気付けた。」
「この活動で5個も新しい才能を見つけることができた。」
この感想にもあるように、子ども達が生き生きと活動できた有意義なワークショップであった。
【まとめ】
・当たり前だが、人それぞれ多様な考え方・世界観があるため、まずは認めてあげることが大切。
・そもそも、世界観に気付かないことが多いため、面談やワークショップ等で出会わせてあげることも必要。
表面上INSIGHTS診断は終了したが、実践していく上で追加で聞いてみたい質問が出てきたため、以降“INSIGHTS診断のEX”を投稿しようと思う。ぜひ楽しみに。
(リンク:株式会社TALENTのnote)