【SDGs書籍紹介】SDGsを学びたい子どもにオススメしたい入門書
「10年後の未来をつくるノート」編集部が、さまざまな視点からおうち時間をSDGsに触れる時間にするためのアイデアをご提案をしていく「おうちでSDGs」。今回は「子どもが読みやすいSDGsの入門書」をご紹介します。
お子さんがいらっしゃる方は、おうち時間を使って、親子でSDGsの勉強を始めるというのもよいかもしれませんね。
身近なこととSDGsのつながりがわかるSDGsの“教科書”
“子どもがSDGsを学ぶ際に最初に読む本”として評判を呼んでいる本書は、読者が身近なことからSDGsに取り組めるように構成された1冊。世界中に存在する解決すべき問題を理解する(その問題について考えてみる)ことから始まり、それらを解決する手段の一つがSDGsであり、さまざまな課題やSDGsが毎日の生活とどのように関連しているのかということを、イラストや図版を使った誌面で順を追ってわかりやすく解説しています。
“子ども向け”とはされていますが、大人にとっても読みごたえは十分。家族で一緒に読んで、世界が直面する課題やそれを解決するための方法について話し合い、アクションにつなげていくといったことができればとっても素敵ですね。
●BOOK DATA
「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本 」
著者:バウンド 監修:秋山宏次郎
出版社:カンゼン
仕様:四六判/128ページ
池上彰監修の「世界一わかりやすいSDGs本」
各種メディアでおなじみのジャーナリスト・池上彰さんを監修に迎え、「世界一わかりやすいSDGs本」を目指して作られたという本書。SDGsの17つの目標ごとにキーワードを設定していたり、説明の冒頭に子どもたちの日常とリンクする場面設定のマンガを挿入することでSDGsが“自分ごと”であることを感じてもらえるようにしていたりと、随所に“子どもがSDGsを自分ごととして理解するための工夫”が散りばめられています。
また、本書のために開催された「池上彰SDGs特別講義」の様子や、池上さんが描く目標ごとにSDGsに関わるトピックを書き下ろしたコラム「教えて池上先生」といったSDGsへの興味と理解度が深まるコンテンツが収録されており、読み物としても面白い1冊。
●BOOK DATA
「世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本」
監修:池上彰
出版社:学研プラス
仕様:特殊判(263×232)/128ページ
お笑い芸人とSDGsを楽しく学んで、自分ごと化する
お笑いジャーナリスト、時事YouTuberとして活躍するたかまつななさんが、企業、自治体、学校などで行なっているSDGsを学べる出張授業を書籍化した本書は、「知る」「行動する」「議論する」という3つのテーマを設定し、SDGsを「知る」ことだけではなく、自分ごと化して行動・議論することまでを目指すアクティブな1冊です。
第4章で100個の身近なSDGsアクションを挙げてすぐに「行動」できるようになっていたり、第5章で現代の日本が抱える5つのテーマを挙げて、答えのない問題を考え「議論」ができるようになっているなど、秀逸な構成になっており、学校などでSDGsを学ぶ”教材”としても活用できる内容になっています。
●BOOK DATA
「お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs 」
著者:たかまつなな
出版社:くもん出版
仕様:四六判/144ページ
SDGsの理解をさらに深められる「探究型教材」
企業、NPO、自治体、教育関係者、クリエイターなど、あらゆるジャンルの方々の知見を結集して完成させたという本書は、現在の日本で起きている社会課題や実践されている取り組みを紐解きながらSDGsを学んでいく「探究型教材」。SDGsを身近なものと感じ、日本の地域課題とSDGsのつながりを深めてもらうことを目的として制作されているため、地域の団体の活動や、企業の取り組みなどの実例も豊富に掲載しており、身近な視点からSDGsについて理解を深められます。
●BOOK DATA
「未来の授業 私たちのSDGs探究BOOK」
監修:佐藤真久 編集:NPO法人ETIC.
出版社:宣伝会議
仕様:A5判/128ページ