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キャリアオーナーシップ - 働き方はいろいろあるかも -
2024年10月末で32年半勤務した会社を退職した。転職経験もなく初めての退職。いわゆる早期退職ってやつに乗っかった形だ。ITリテラシーがすこぶる低く、テクノロジーへの興味も更に低い自分のような男がよくここまでやってこれたものだと思う。
それは、典型的な文系・右脳人間の私が、苦手分野を克服し、30年以上努力と我慢を続け、常にストレスと闘いながら働き続けてきた!からでは決してない!!偶然だが営業として好きな業界を長く担当させて貰えたこと、そして “思った時” に2度の社内キャリアチェンジが本当に運良く叶ったことが大きい。懐深く良い人が多い良い会社なのである!富士通株式会社は!!
そんなこんなは良ければ過去の私のnoteをチラ見して欲しい。『パラレルキャリア』と『キャリアチェンジ』というタイトルのブログに恐らく異端と呼ばれるような存在であった私の富士通マンとしてのキャリア(というかパラレルキャリアか・・)を綴ってきている。
ここでは退職から3か月、どんな気持ちで何をして来たかを書いてみる。
まず気持ち・・だがあまり大きな揺れ動きは無い・・退職時もその後も。。
何故かと言えば、富士通に勤務していた頃と生活スタイルは殆ど変わっていないからだ。テレワークが基本で自宅やその日のスケジュールに都合の良いシェアオフィス等で働くことが多く、オフィス(事業所)への出社は稀であった。それも朝通勤電車に揺られ、8時や9時に出社するなんていうのはコロナ以降本当に数えるほどだった。常に自身のペースで、副業を始め3rdプレイスと呼ばれるコミュニティにも顔を出しており、その動き方も何ら変わりがない。変わったことは会社の業務がスッポリ無くなったことだけなのだ。
これまでの上司や先輩を見てきた経験からすると、30年勤めた会社とのお別れがこれほどドラマチックで無いとは思っていなかったが、良くも悪くも心に波風が立たなかったのは、自分に取っては良いことのように思える。LCCの先輩達何人かも盛大な“送別の儀”を経験されたようだが、私は結構ライトに去った感じ。皆さんはどうでしたか?
退職手続き自体は結構大変だったが、それも話に聞くよりずっと会社は親切だし、同日に退職した仲間が何人もいたので、情報交換も頻繁に出来て良かった。先延ばし体質が抜けない私は常に仲間のアクションに倣ってギリギリで処理をしていた。いや、今も一部しているか。。汗
一番ドラマチックだったと言えば、退職が近づいたある日に妻と娘にプレゼンをしたことだ。まるでセミナー登壇のようにパワーポイントを用意し、家族で食事に行った後のカフェでPCを開き、これまでの仕事のこと、今後やろうと思っていること、家族への感謝とみな生きたいように生きようね!というメッセージを伝えた時は少し感極まった。
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退職後も以前と変わらずなるべく多くの人と会い、色々な話をするようにしているが、一つ大きなカタマリとして求職活動がある。繰り返すが富士通は良い会社で再就職支援にも手厚く、ハローワークに通う他にも転職エージェントや産業雇用安定センターなどの支援を受けられている。
サラリーマンとしての最後の仕事として社内キャリアコンサルタントをしていた私にとっては、初めて自分がキャリア相談を聞いて貰う立場になった。
履歴書や職務経歴書のレビューは何度もやったが、自分がして貰ったことは少ないのでこれも新鮮。
条件を伝え求人検索をするが、ビジネスパーソンとしてのスキルがかなり偏った自分にはなかなか合う求人はないし、ましてや前職よりも良い条件なんてゼロと言って良いだろう。
求人票を見るにつけ、ん~このオフィスに毎朝9時に出社するのか~・・想像し難いなぁ・・なんてことがまず頭に浮かんでしまうし。やはり習慣は怖い。数年前までは当たり前だったことが、もう自分事として考えられなくなっている。
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そんなことを思いつつ新年を迎えたが、そこでとても面白いエージェントの社長と面談することが出来た。その方は大先輩だがとても若々しく、経験も豊富。私の思うところをポツポツ伝えたところ、副業を前提とした業務委託や顧問ビジネスの登録先をすぐさま多数紹介してくれた。転職エージェントからこんな話が聞けると思っていなかった私はとても感激した。そうなのか~求職サポートも時代と共に変わってきているんだ!今の時代、働き方って本当に色々あるのかも!それだけでとても明るい気持ちになり、より具体的な活動を継続して行こうと思える。その経過についてはまた改めて書きたい。
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話は変わるが、先月末タイ在住の友人達を訪ねて着た。平日も休日も無い私の、ビジネス(の種まき)ともバカンスとも言えないような曖昧な旅だったが、それも自由の身だからこそ出来ること。今強く思うことは、自分にとって自由であることがとても大切だということ。それもこれも、世話になった良い会社を良い(と思える)タイミングで卒業出来たからだと思っている。富士通には本当に感謝しかない。
ただ、湯船やベッドの中で時々ふと思うのだ。
あ・・、俺今日も一銭も稼いでね~。。