東洋へ宣教の大志を抱く
東洋にキリスト教を宣教した先駆者の一人聖フランシスコ・ザビエルは、1506年4月7日、スペイン北部ハビエル村の城主の息子として生まれる。
1541年、ポルトガル王ジョアン三世に依頼されリスボンから東洋のキリスト教の宣教に船出。インド、マレーシア、日本などで宣教の後、1552年12月3日に中国の上川島で帰天。記念日(12月3日)には、生まれ故郷のハビエル城付属礼拝堂で特別ミサが行われる。
聖フランシスコ・ザビエルが生まれたスペイン北部のハビエル城は、ナバーラ州の州都パンプローナ(Pamplona)から南東へ約50キロメートル、丘陵地帯の岩盤の上に立っている。19世紀末から20世紀にかけて聖フランシスコ・ザビエルに献堂した記念教会が、ハビエル城に付属して建てられた。スペイン語ではハビエル城と呼ばれているが、現地の方言ではシャビエル、それが訛音して日本ではザビエルと呼ばれるようになった。
記念日(12月8日)の朝、9時から修道院付属の受胎告知教会からハビエル城付属礼拝堂までプロセッション(行列)があると聞き、8時半頃に修道院に行くと、プロセッションの参加者で溢れていた。修道院は広場を挟んでハビエル城の反対側にある。教会に聖フランシスコ・ザビエルが幼児洗礼を受けたとされる洗礼盤が今日も残っている。
特別ミサが終わり、教会の外にでると、郷土愛の強いバスク人の団体が旗を振りながら演説をしていた。聖フランシスコ・ザビエルは、この地方ナバラ地方の守護聖人でもある。
聖人録
聖フランシスコ・ザビエル
Saint Francis Xavier