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胸腰筋膜から考える、身体背面のトラブルへのアプローチ

慢性腰痛や”背中の張り"、殿部の痛みに対し、ストレッチやエクササイズが重要であることはいうまでもありません。

ただ、単なるストレッチではなく胸腰筋膜を踏まえたアプローチが効果的である場合が、30~60歳代の方は特に多いと感じています。

シンプルに1つではなく、2つの筋肉を同時に伸ばすことのメリットは大きく、普段のストレッチとは違う感覚、と言われることも。


ということで今回は胸腰筋膜のおさらいと、実際に行っているケアをご紹介いたします!


胸腰筋膜の解剖、役割

まず人間の胸腰筋膜は3部に分けられます。
・前葉→大腰筋と連結、腰椎横突起の前面へ付着
・中葉→外腹斜筋、腹横筋、内腹斜筋を腰椎横突起に付着させる
・後葉→胸腰椎と骨盤や下肢の間を繋ぎ、力を伝達する。広背筋と大殿筋を繋ぐ。


胸腰筋膜は体幹部〜下肢を結びつけ、腹横筋や腹斜筋など腹部に位置する筋肉を背部へ固定する働きもあります。


これらを踏まえ大きな特徴としては、
腹部に存在する筋肉や、広背筋、大殿筋、ハムストリングスなど背部の筋肉でアンバランスが生じることで胸腰筋膜の緊張が高まります。
その状態が続くことで痛みなどのトラブルに繋がる可能性が高まってしまうのです。

実際に慢性腰痛患者は胸腰筋膜の肥大が優位に増していたり、可動性が低下する、といった報告も見られます。


胸腰筋膜を踏まえたアプローチ



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