医療従事者の生活を守るためには何をしていくべきかを考える
医療従事者の給料はカットすべきではない
先日、ニュースで新型コロナにより医療現場の経営状況が悪化し、給料やボーナスのカットが続出しているという記事を読みました。
ボーナスに関しては、業績に応じて支給されるものなので赤字であれば支給額が減ることはやむを得ないとしても、給料に関してはカットすべきでないと考えます。
理由は非常にシンプルで、医療従事者のモチベーションが下がってしまうからです。医療従事者のモチベーションを一度下げてしまうと、上げることは難しいのです。
記事の中で愛知県のとある病院では、医師を除く職員の夏の一時金をカットするという内容のものもありましたが、最もやってはいけないと考えます。
医療機関は医師だけで成り立つ業態ではなく、医師よりも多いスタッフにより支えらているいるので、カットするのであれば医師も含めてというのが正常な考え方なのではないでしょうか。
では、どのようにしていけば良いのかを考えていきたいと思います。
患者数の減少を患者視点から考え解決してみる
そもそも、医療機関は一般企業と比べると比較的恵まれた経営環境にあると言えます。需要が無くなることはなく、価格についても公的に決められていることもあり値崩れの恐れはありません。
しかし現在、コロナ禍で患者数が減ってしまったことにより経営が悪化しているのです。
このように患者数が減少してしまっている理由を患者視点で考えてみることで、今よりは良くすることができるのではないでしょうか。
例えば患者視点として、
・コロナ感染を恐れて、医療機関にかかりたいが少しのことなら我慢する
・通院しなければならないが、コロナ感染を恐れて長い時間、医療機関に滞在したくない
といったことが考えられます。
コロナ感染を恐れて医療機関に行くことを我慢しているのであれば、
ホームページやSNSで院内の感染防止に関する取り組状況を発信してみてはいかがでしょうか。
スマートフォンを持っている人は、医療機関にかかる際、ホームページを閲覧してから訪問するでしょう。
感染防止の取り組みが見えることで患者さんとしては安心します。
実際に訪問した際に、感染防止策がしっかりとなされていれば今後も利用してくれるはずです。
入口にアルコール消毒は置いてはあるが、テーブルにアルコールが散らばっていて汚い、飛沫・空気感染対策ができていないと感じれば、その医療機関へは患者さんは行かないでしょう。
また、長時間待たされることで感染リスクが高くなるのではないかと考える患者さんのために、予約システムの導入を検討することが必要かもしれません。
予約システムなどを導入した際は、ホームページやSNSで情報発信することを忘れないようにしましょう。
コロナ禍で一時的な患者減によってボーナス支給がカットされてしまうことは仕方ないかもしれません。
しかし、これからの取り組み次第で患者さんは必ず戻ってくるはずです。
もしかすると、これまでより患者さんが訪れる可能性もあります。
これからは医療機関同士の競争がさらに加速すると考えられます。
競争が生まれることでサービスの質が向上すれば、患者さんにとってはメリットしかありません。
しかし、給料がカットされモチベーションが低下したスタッフしかいない医療機関へは患者さんは行かないはずです。そのようなことになれば、スタッフは離れていき、さらに弱体化してしまうのではないでしょうか。
そのようなことにならないように今から様々なことを取り組んでいく必要があるのではないかと考えます。
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