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無駄が多い医療関連コストを考える

クリニックのコスト削減は固定観念を捨てるところから考える必要がある

今回、クリニックのコストについて考えていきたいと思います。
クリニックの先生へコスト削減(人件費以外)をご提案すると、「自分のクリニックはそこまで支払っているものも支払額も少ないから、大幅なコスト削減は見込めないと思う」とおっしゃる先生が9割位いらっしゃるというのが実感です。

確かに人件費以外の費用については収入に対する割合は少ないので、たいしてコスト削減できないというイメージをお持ちになるのは仕方ないと言えるかもしれません。

しかし、弊社でクリニックのコスト削減(人件費以外)を実施すると年間で数百万円削減に成功したという事例もあり、5年間で試算すると1千万円以上ものキャッシュが手元に残ることがあります。
このようなことから定期的な見直しは必要なのではと考えます。

コスト削減を実施する際の注意点とは

次にクリニックのコスト削減を実施する際の注意点をお伝えしたいと思います。

以前、あるクリニックへコスト削減サービスをご提案した際、先生からは業者への価格交渉は定期的に実施しており、十分にコストを下げられているというご回答でした。契約価格を拝見させていただいたのですが、業界水準と比べてもかなり安い契約価格になっており、十分に実施されているという印象でした。

しばらくしてその先生から連絡があり、「業者が価格を上げたいと言ってきており、その条件が受け入れられないのであれば撤退する」というものでした。撤退されてしまうとクリニック運営ができなくなってしまうので、最終的にその条件で契約をすることになってしまいました。

この事例からの学びとしては、業者との価格交渉が行き過ぎると撤退されることもあり得るということです。業者は損失を出しまで契約を継続しないとい意思表示であり、コスト削減をする際は注意する必要があります。

クリニックのコスト削減を成功させるには

クリニックのコスト削減方法は二つあります。
一つ目は契約業者を変更することです。業者間の競争は激しく、新たな契約を取るためなら価格を大幅に下げるという業者もいます。
しかし、業者を変えることによりクリニックのオペレーションに変更が生じたり、新たな関係性を築く必要性があったりと負担が増えることも考えられるので、その点を考慮する必要はあります。

二つ目は、現在の契約業者と価格交渉をすることです。先ほど上記でもお伝えした通り、行き過ぎた価格交渉(圧力をかける)になると、業者としては損失を出してまで契約を維持する必要はないと考え、撤退してしまう可能性があるので注意が必要です。また、交渉内容が弱すぎると価格の見直しが無視されたり、ほとんど下がらないということもあり得るので、十分な準備をしてから交渉に臨む必要があると考えます。

クリニックのコスト削減を成功させる秘訣としては、現在の契約内容が業界水準の価格と比べてどうなのかを十分に考慮してから交渉すると成功確率が大幅に上がると言えます。
業界水準を知らずに交渉すると業者に撤退されてしまったり、労力をかけた割にあまり成果が出なかったということもありますので、十分にリサーチをしてから交渉することをおすすめいたします。

クリニックのコストが適正であるかを医療経営に詳しい専門家に相談することもアリ

弊社は独自のデータベースをもとに医療系コストを大幅に削減するサービスを提供しております。経営改善の一環として多くの医療機関からご利用いただいております。
医療機関の先生、事務長様、お気軽にお問い合わせください。
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