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kazu0427
詩のスケッチ9)水彩の記憶
雨に濡れた窓。
雨に濡れた窓越し。
雨に濡れた窓越しに見る。
雨に濡れた窓越しに見る景色。
雨に濡れた窓越しに見る景色はなんで。
雨に濡れた窓越しに見る景色はなんであったって。
雨に濡れた窓越しに見る景色はなんであったって美しく。
雨に濡れた窓越しに見る景色はなんであったって美しく見える。
雨に濡れた窓越しに見る景色はなんであったって美しく見える気がする。
思い出。
それは朝露に濡れた草花の香り。
思い出。
それは雨粒に乱反射した信号の光。
思い出。
それは降り注ぐ日差しに水彩が滲む夏の人通り。
雨に濡れた窓越しに見る景色だから思い出はいつだって滲んでいて朧げ。
雨に濡れた窓越しに見る景色だから思い出はいつだって滲んでいて。
雨に濡れた窓越しに見る景色だから思い出はいつだって。
雨に濡れた窓越しに見る景色だから思い出。
雨に濡れた窓越しに見る景色だから。
雨に濡れた窓越しに見る景色。
雨に濡れた窓越しに見る。
雨に濡れた窓越し。
雨に濡れた窓。