詩のスケッチ5) 世界って美しくないじゃん

もういっそうっちゃりたいんだけど。

いい加減誰かに世界は美しくなんてないだよっていうことを大っぴらに語ってみせてほしんだけどどうなのその辺本当のところ。

偽善につぐ偽善ばかりで成り立つことを誰が正面切って取っ組み合ってそれを必死の思いで子どもたちに伝えるのどうなのその辺本当のところ。

胃が痛むというか穴が開きそうというかもはや破けそうなくらい怒っているんだけどこれってただヒステリックだなあくらいにしかやっぱり受け取られないのかしらどうなのその辺本当のところ。

美談も美徳ももうまっぴらで結局のところ表立って物を言える人ってそれ相応の鈍感さと残忍さをもっているからだと思うんだけどどうなのその辺本当のところ。

一生懸命に善い感じを取り繕っている霊長類というかホモ・サピエンスというか人間に限って相当数の声なき声をミュート扱いしていることに無自覚なのなんなのどうなのその辺本当のところ。

こんなに憎ったらしいなと思ってるんだけどそれでもやっぱり一方で好きって思っちゃうとこあたりになんか美とか希望っぽいものをうっかり感じちゃうんだけどどうなのそれって本当のところ。

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 Thu 20 Jan 2022 とある詩人の散文詩に記された「怒り」にあてられて。

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