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aespaは人間か、神か?

aespaがすごい。何というか、「凄みがある」。彼女らは果たして人間なのか?人の形をしているだけの何かかもしれない。

Dramaから始まった

ギリシア美術。西洋美術の始まり、美の追求の始まり。そう、人間超越したaespaの始まり……….

古代西洋美術がモチーフになっているであろう衣装デザイン、廃墟・神殿の背景セットが、とにかく「美」と「神」のインパクトを植え付ける。

神の姿を理想の美で表現するギリシア美術。

身体のねじれと激しい動き、ヘレニズム期ですか。。。(いえ、踊っているからです)

上下に突き落とす重たいヒットの余韻で”静止”する振付がまさに彫刻。ダンスの”運動”ではなく、”静止”のポーズが魅せ部分になっている。ポーズを鑑賞する、というのがギリシア美術すぎる。彫刻鑑賞すぎる。

曲終わりの締めのポーズ衝撃だった。初めて見たとき開いた口がふさがらなかった。ウィンターちゃん……あまりに””美””


地球外生命体Supernova

片手で車を持ち上げてるのに、爪で火をつけて燃やしてるのに、ぐるぐる回って吹っ飛んでるのに、時間早送りしてるのに、全然「アッオーエイッ」のメロディしか記憶にない。楽曲の中毒性~~~

いつもの6割くらいしか本気出してません、みたいな脱力感の歌声がめちゃ面白い。aespaの表題曲といえば、声張ってロングトーンで腹から出すイカつい歌、のイメージだっただけに、唇だけ動かしてます、喋るの延長で喉から出してます、くらいの力加減なのがすごく新鮮。

散々地球荒らしておいて、急にちょっとヒーロー面(ヅラ)するのも(2:26)面白いし、画像が歌いだすのも(2:43)面白いし、最初から最後までオモシロ続きで笑っちゃう。

デビュー時から一貫して近未来的な世界観を見せてきたaespa。現実世界の技術が進化し続ける限り、彼女たちの世界観も無限に広がるんだ。

これだけ毎度のビジュアルチェンジに耐えられるメンバーの原形のポテンシャルもすごいよ。牙もアイシャドウもヘアスタイルも……

破滅のArmageddon

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もう、鬼じゃん。怪物じゃん。

「アルマゲドン」とは、世界が終わる日の最終局面の決戦場のこと、らしいです。破滅の鬼じゃん。

もう、鬼じゃん。

顔の半分を埋めるキラキラが化けの途中の姿にしか見えない。人以外の何かにしか見えない。

本当にKPOPのMV?と思うくらいの壮大なCG、映像美に圧倒され、加えてメンバーの鬼の姿に腰抜かしちゃって一周回って何も入ってこない。

ゲームプレイ、Whiplash

スパノバ以来、脱力感のカムバック。繰り返すサビも、腕をぶらぶらさせて終わるのも。力抜いてもなおこれだけ強いんだから、もう、降参です。。

紙媒体かと思ったMV。仮想的な3次元空間のイメージがあっただけに、平面ペラペラで驚いた。ところどころに文字が出現するからなおさら「雑誌みたいだな」と感じる。

専門雑誌ですか。。あれ、の。実際はカメラや照明といった撮影用の道具たちなのだけれど、ミリタリー衣装も相まって、これは連想を狙ってるよね、と思う。ヒールが弓矢になるカットもあるし。

メンバーのビジュアルも「キャラクター」すぎて、現実味というものが、人間味というものが何もない。

aespaは”誰”か?


aespaは魂だけが存在していて、実体のないものであるらしい。

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というのはオーバー表現すぎるが、とはいってもDrama以降はそんな作品群になっているように感じる。そう思ってひとり楽しんでいる。作品のモチーフになっているものは当たり前にカムバックごとに違うけど、そのモチーフを伝えるための表現方法は一貫している感じ。

演者であるアイドルの不変のオーラと制作側の欲が一致した時の爆発力。これに勝るものはほかにあるのかな。


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