OH!へんろ。親子の88か所巡り(30番札所):百々山 善楽寺(高知県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
30番札所の善楽寺の島田希保住職には以前私の授業でゲスト講師としてお話していただいたことがあります。
手に塗って使う粉状のお香「塗香(ずこう)」を広めようと、2017年頃から寺オリジナルの香りを調合し授与を始めまたそうです。新型コロナでマスクが欠かせない生活を強いられる中、他の住職からの要望を受けて新しく開発したのが『お香スプレー』とのことです。
今日の煩悩
ゴリラに会いたくなりました。引用は、山極寿一『「サル化」する人間社会』集英社インターナショナルからです。
ゴリラには、群れの仲間の中で序列を作らないという特徴があります。喧嘩をしても、誰かが勝って誰かが負けるという状態になりません。じっと見つめ合って和解します。ゴリラの社会には勝ち負けという概念がありません。(8頁)
ゴリラは誰を相手にしても「負けました」という態度をとらない。そんな感情もないし、そういう表情も備えていません。子どもでもメスでも、体力の差によって「参りました」という態度で媚びることはないのです。(52頁)
ニホンザル社会には完全なヒエラルキーがあります。優位なサルは肩の毛を逆立て、尻尾をぴんと上げてのしのしと威張って歩きます。これは自分の優位性を誇示するためです。(53頁)
劣位なサルは、自分が劣位であることをいつも態度で示します。優位なサルににらまれたら、口を開けて歯茎を出す表情を浮かべます。人間から見ると笑っているように見えますが、これは「グリメイス」というサルに独特の表現方法で「自分はあなたへの敵対心は持っておらず、恐れています」という気持ちを表しています。また、劣位のサルは優位なサルからの視点を避けて横を向くことがあります。サル社会では、目を合わせることは敵対や挑戦を示すからです。(53頁)
ゴリラは、見つめ合うことを通して相手が今何を考えているのかを知ろうとします。これを「覗き込み行動」と言います。(54頁)
さて、ゴリラに会いたくなりましたが、日本には彼らに会う機会はあまりないのですね。一番近いところで、京都市動物園か。
上野動物園(東京都台東区)
千葉市動物公園(千葉県千葉市)
浜松市動物園(静岡県浜松市)
東山動植物園(愛知県名古屋市)
日本モンキーセンター(愛知県犬山市)
京都市動物園(京都府京都市)
御詠歌:
人多くたち集まれる一ノ宮 昔も今も栄えぬるかな
本尊:
阿弥陀如来
創建:
大同年間(806〜810)
真言:
おん あみりた ていせい からうん
歴史:
縁起によれば、大同年間に弘法大師がこの地を訪れ、土佐国一ノ宮・総鎮守である高鴨大明神の別当寺として、善楽寺を開創され霊場と定められたそうです。
所在地:
高知県高知市一宮しなね2丁目23-11
駐車場:
普通車 無料
公式HP:
http://www.zenrakuji.sakura.ne.jp/