OH!へんろ。親子の88か所巡り(65番札所):由霊山 三角寺(愛媛県:最終回)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
今日の煩悩:
何やかやで、愛媛編が終了しました。四国の良いところが再発見できて、子どもたちとも共通の景色の記憶が出来て良かったです。あっ、香川編も書きます宣言をしてしまった感じです。巡礼も終盤に来たせいか、空海さんの足取りもなんか軽くなっている雰囲気を感じたんですよね。讃岐うどんと灸まんを堪能しながら、香川編もぼちぼち行かせていただきます。
一水四見(いっすいしけん)という仏教用語があります。それぞれの立場で見方が全く違うこともある、同じものを見ても見る人の心によって見え方が違うという意味です。
ただ、身体性というところで人間には共通して考えられるところもあるわけです。いろいろ考えずに、空気を吸って、いろいろな匂いを感じ、光を感じ、足の裏に当たる感触を楽しみ、階段しんどいと呼吸を整え、のどを潤す。とくにロジカルに考えなくとも、今いる物理的社会の理屈を身をもって感じることも意味があるものです。
聞いたところによると、慌ただしい日常の中においても、1日に15分以上、非人工物をじっと見つめる時間を持つと、少し気持ちが落ち着くそうですよ。
御詠歌:
前は神後は仏極楽の よろずの罪をくだくいしづち
本尊:
十一面観世音菩薩
創建:
天平年間(729〜749)
真言:
おん まか きゃろにきゃ そわか
歴史:
縁起によれば、聖武天皇(在位724〜49)の勅願によって、行基菩薩が弥勒の浄土を模して具現するために開創したと伝えられています。弘仁6年(815)に弘法大師が訪れ、本尊の十一面観音像に加え、不動明王像を彫造して安置されました。
所在地:
愛媛県四国中央市金田町三角寺甲75
駐車場:
あり