OH!へんろ。親子の88か所巡り(52番札所): 龍雲山 太山寺(愛媛県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
今日の煩悩:
マニ車。この経文が書かれた車を回転させると、お経を唱えたのと同じ効果があるという。昔は文字が読めない信者への救済の意味もあったのでしょう。
浄財箱にお金を入れて、心を込めて車をまわします。すると掌に文字を感じます。般若心経が刻まれていたと思います。
良いですね。マニ車。私も学生の頃に、苦手な教科のマニ車を廻したら試験をパスできるというマニ車があったら使ってしまったかもしれません。
単位のことはさておき、世の中には信じることで救われる気持ちもあるでしょう。また、自分の心を保ち生活に個人の智慧として取り入れる限り、占いや縁起を担ぐこともある意味でその人にとっては役立つものともなりましょう。
最近は教育もマニ車を廻すようになってきた気もします。教育にも市場の原理が入り込むようになってきたからかもしれません。
本来のコスパで言えば、わずかな学費で多くの教育を受けられることがコスパが良いということなのでしょうが、一方で、出来る限り少ない労力と時間で単位を取得(あるいは合格する)ことがコスパが良いと考えることも成り立つようになりました。
如何に勉強せずに、楽に合格するか。なるほど、合理的かもしれません。
塾が作った問題集や先輩の残した有料のノートをころころ回す姿は、マニ車に見えないこともないですが。
御詠歌:
太山へのぼれば汗のいでけれど 後の世思へば何の苦もなし
本尊:
十一面観世音菩薩
創建:
六世紀後半
真言:
おん まか きゃろにきゃ そわか
歴史:
縁起によれば、天平11年(739)に聖武天皇(在位724〜49)の勅願をうけた行基菩薩が十一面観音像を彫造し、その胎内に小さな観音像を納めて本尊にしたそうです。弘法大師は晩年の天長年間(824〜34)に訪れ、それまでの法相宗から真言宗に改宗しています。
所在地:
愛媛県松山市太山寺町1730
駐車場:
あり。