湯浅の醤油
いつの間にか湯浅醤油の虜になっていた。
通常は久保田醤油を選んでいるが、今回は気分転換に角長を選んでみた。
どうして湯浅の醤油にハマったのか考えてみると、有田のみかんを毎年買い付けに行っていたからだ。
何十年も通い続けていると、いつも同じ道を通るのが嫌になり、行き当たりばったり、いろいろなコースを走って見る。
この行程はたくさんの美味しいものにめぐり合うので楽しみが増す。今までに巡り合ったものを思い出してみる。
三重県経由の東側コースを通ると、美味しいものがたくさんある。
先ずは、三重県は牡蠣が美味しくて、浦村の英治丸に毎年お世話になっている。
途中に伊勢神宮や伊雑宮があるので時間が調整できると参拝することがある。
最近は見かけなくなったが、伊雑宮には衛士詰所があっていつも衛士が立っていて厳重に警戒していた。
参拝に行った私の車の番号を控えられたことがある。
神社の前にある料理屋のうなぎが美味しかった。去年行った時は営業してなかった様子だった。
紀伊長島にさしかかると道の駅マンボウがあるが、本物のマンボウを売っていることもある。亀の手があれば新鮮ならば買ってみると面白い。
そのまま鬼ヶ城を抜けて紀勢本線沿いに走ると、サンマの丸干しが目につくようになる。これが実際に美味しい。
新宮に入ると、なれ鮨が売っている。料理屋の『まえ田』を素通りできない。ついここで時間を潰してしまう。
うまく具合にカウンターの席を確保できると面白いおもてなしを受けることができる。料理が好きなご主人なので話が尽きない。
この先、車を進めると南部の梅、御坊のたくあん、日高のクエ、湯浅の醤油、有田のみかんと続く。
やはり有田のみかんを買いに行き始めて、湯浅の醤油にたどり着いた経過が自分なりに納得できた。
このうまいもの街道は中々捨てがたい。いまの騒ぎが落ち着いたら、早速行ってみることにする。