皇帝ダリアの花

妻から頼まれて皇帝ダリアの花を切った。

「近くで見てみたい」とのご所望で、軽く引き受けたものの、脚立を伸ばしても届かない。５m は軽く超えている。

脚立の真上に登ると、グラグラ揺れて安定しない。ダリアの茎に手を添えて、かろうじて体のバランスをとっていた。

一番手近にある枝に手が届いたので、それを切ることにした。

下から見上げると、小さく見えた花だけれど、間近でみると大きい。切り取った枝の長さが  ２ｍ を超える長さになる。

妻も「こんな大きな枝どうしよう」と困っているようだったが、何と無く合いそうな花瓶を探し出してきて生けている。花は大きいが美しくて、ダリアの特質をよく表している。

ところが、倒れてもすぐ復活したこのダリアが、寒さには弱いようで、昨日の寒さで、すっかりダメージを受け、花が枯れてしまっている。

切り取った皇帝ダリアは部屋の中で綺麗に咲いているが、外にある花は全滅している。自然の力と移り変わりの早さに驚いている。