日本語
我々が日常使っている日本語は奥が深く、無意識に使いこなしている日本人の言語能力は高いと認識されて良いと思う。
最近は、俳句ブームが起きているようで、各地で句会が催されている話をよく聞くようになった。みんな、本当に深い意味の日本語を駆使している。
日本語の読みを調べているうちに、とても複雑な状況になっていることを認識した。
一例を挙げてみると
『生』という字の読み方
漢字 よみ 活用
相生 あいおい おい
生憎 あいにく あい
生きる いきる い
生甲斐 いきがい いき
生垣 いけがき いけ
一年生 いちねんせい せい
一切衆生 いっさいしゅじょう じょう
一生 いっしょう しょう
生糸 きいと き
現生 げんなま なま
芝生 しばふ ふ
生々世々 しょうじょうせぜ しょうじょう
鈴生 すずなり なり
什麽生 そもさん さん
生業 なりわい なり
埴生 はにゅう ゅう
平生 へいぜい ぜい
寄生木 やどりぎ り
弥生 やよい よい
蓬生 よもぎう う
早生 わせ せ
取りこぼしはあるかもしれないが、『生』一文字でこのように読替えがある。
日本語を学ぶ外国人には申し訳ないが、そのまま理解してもらうしかない。
世界の言語と全く違う日本語の特質は相手の立場を考えるということだ。
マルクス・ガブリエルが言うようにヨーロッパ語族の人たちは、相手の立場を考えることを罪悪だと考えている。
だから、一般的に外国人は自分の都合だけを喋る。
クイーンというバンドが『ボヘミアン・ラプソディー』という歌を歌っていたが、内容は終始自分のことばかり、ママー、友達を殺してしまったよ、僕はどうなるの、人生終わりだよ・・・・・・。
殺した相手のことは一言も思いやっていない。自分のことばかり。
日本人は英語が苦手だという人がいるが、そんなことはない。
会話中、言葉に詰まっている人は、相手のことを思いやる言葉を探しているのだ。
英語には相手を思いやる言葉がないことに気づいていないから、苦労して探している。
日本の政治家も国際会議で、相手の立場を考えた発言をすることが多い。しかし相手は、自分の立場しか言わない。
お互いに自己主張することが会議なのだが、相手の意見だけを聞いてくる面談になっていないだろうか。
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