群盲象を評す
歴史書が面白くなって来て手当たり次第読み漁っているが、読めば読むほど混乱してくる。
専門家と称する方達が、事細かに遺跡や資料の分析をして独特の見解を展開してくれている。
これはこれで、重要なことで疎かにできないのだが、なかなか全体像が見えてこない。
つい、放送禁止用語になったとか言われる「群盲象を評す」を思い出した。
例えば、出雲地方で大陸よりも古い時代の鉄器などが出土すると、これは「不明」として放置されるらしい。
出て来たものは放置せずに、全体の組み立てに利用して欲しいと思う。ジグソーパズルにおいても不必要なパーツは含まれていないはずだ。
何度読み返してもスッキリ理解できる本がある。「庶民の日本史 小名木 善行」
日本で十二万年前の旧石器が見つかっている。
120,000年前?
世界の歴史と比べてみて、日本は相当古いと思う。
日本語の成り立ちを見ても、殊更外国語との違いが目立つ。
英語などは特に自己中心的な言葉で、自分は I で表す。他人は YOU という表現になり、意味は I 以外ということだ。
とにかく自己主張だけ、人の気持ちや立場を斟酌する気はない。
書いた字面だけの意味しかない英語では和歌や俳句など英語では表記不能だ。
この「庶民の日本史 小名木善行」は俯瞰的に日本の立ち位置を示してくれている。大きな象の全体図を示してくれているように感じる。
新しく発見された事実、事跡を放置せずに当てはめていけばジグソーパズルの完成が案外早く訪れるのかもしれない。
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