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ゆっくり読書

感染症が収まりを見せない状況で、うちにいる時間が長くなった。おかげで読書の時間が増えている。

『読書は繰り返し読むと新しい発見がある。』というのは経験に基づく実感だ。

読書時の気分、社会状況、思考的傾向等によって記述内容を自分に都合の良いところだけをピックアップして、全体を理解したと勘違いすることが多い。

再度、橘玲氏の本を手に取っているが、非常に端的でわかりやすい。のんびり読むのにもってこいだ。

「正義の多重構造」が前提として共有されているならば、政治や道徳をめぐる議論はずっと実り多いものになるでしょう。しかし多くのひとは無条件に「正義は一つしかない」と信じ込んでいるので、政治思想をめぐる議論は常に口汚い罵り合いへと堕してしまいます。(バカが多いのには理由がある 橘玲)

皆は自分に都合の良いことだけを信じているのだ。

同じ意味のことを関西学院大学 一言英文准教授がこの感染症が沈静化しない原因を図示して解明していた。自分に都合いい情報だけ信じる。

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もう一つ『多元的無知』について

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自分の意見はあるが、他の人に同調するという意味だ。

昔このような考え方があったような。「逆らうことなきを宗とす」とされた、17条憲法『和をもって尊しとなす』

ヒトは進化の奴隷であるという運命から逃れることはできません。直感による正義や善意は、時として(というよりも、きわめてしばしば)グロテスクな出来事を引き起こし、とてつもない悲劇の原因となってきました、だから私たちは、不愉快な場面でこそ可能な限り直感を捨て、ゆっくりと考えることを心がけなければならないのです。(バカが多いのには理由がある 橘玲)

結論に同意する。


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