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虹と人生
東の空に虹が出ていた。
虹を見ると何だか嬉しくなる。
子供の頃に読んだ童話に『虹の麓に宝が埋められている。』というのが書かれており、宝探しに行ってやろうと虹を追いかけたことがある。
しかし、どこまで行っても虹の麓にはたどり着けない。
子供心に「これは何か、おかしいぞ」と感じ始めた。
中学生になって、「虹は太陽光と空気中の水分によって発生する物理現象で、色の違いは屈折率によって各色に別れて現れる」とのような説明を受けたような記憶がある。
民族において、いろいろな虹についての色認識があり、虹は3色という民族がいたり、5色であるという民族もいた。
虹が7色と言い始めたのはニュートンで、音楽のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シになぞらえたらしい。
虹は太陽を背にした人の正面に、虹の現象として現れるわけだから、各人がそれぞれの立ち位置で、同時に違う虹を見ていることに気がついた。
最近、勝手な想像力を働かせる癖がついてしまい、自分の人生を眺めて見たところ、虹と人生が同じようなものであることに気がついた。
自分の人生とは、自分の立ち位置にいないと見えない虹のように、人それぞれが別の人生を感じているのだと理解出来るようになった。