保険金不正請求
先ほどTV のニュースで、中古自動車販売チェーン店が保険金の不正請求をしたと何度も繰り返し報道されていました。
相当大掛かりにやっていたとみえて取り上げ方が普通ではないですね。
気になることはこれは『保険金不正請求』ではなく、保険金を受けてっている以上『保険金詐欺』だろうということです。
刑事事件として立件されていなくて判決も出ていないので、表現を控えているのだと思います。
全く採算の合わない馬鹿なことをやったものだと呆れています。
保険金詐欺は通常の詐欺とは分離されていて罰則が重いです。
罰金刑がなく実刑です。執行猶予がつくことがありますが、今回はどうでしょうか。質が悪すぎます。
保険の仕組みは『大数の法則』、つまり確率論で成り立っています。
火災などは350年に一度の発生(昔の記憶)との確率から保険料の料率が算定されています。
だから近接年度のうちに何度も出火する人や、複数契約をしている人は保険会社から怪しまれています。
不況の業種も注目されています。
不良在庫も燃やしてしまえば在庫整理ができると思うんでしょうね。
交通事故も同じです。発生頻度と契約時期から類推できます。
自然の大数は偏りがないんです。
偏りがあればなんらかの理由が存在します。
今回の該当社の経営者は、謝って賠償すれば済むと思っているでしょうが、信用を毀損しているので、損害保険の代理店登録は抹消でしょう。
あらゆる信用がなくなってしまったので、営業継続は楽観できないと思います。