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飛梅

梅の季節を迎えて、香りや花を楽しんでいる。

梅で思い出すのは、太宰府天満宮にある飛梅だ。(数年前の 11月に撮った写真があった。)

菅原道真を慕って京都から大宰府まで飛んで来たと言う謂れのある木で立派な佇まいをしている。

心の隅に、「どうして菅原道真は太宰府に飛ばされたのだろう?」と言う疑問があった。

最近歴史の本をひっくり返して、勝手な思索に耽っている。

菅原道真はカチカチの学者であった。政治的な野心もあまり見受けられない。宇多天皇に気に入られ No.2 の右大臣の地位にまで上り詰めてしまった。

No.1 の左大臣になったのは藤原時平。彼が菅原道真を追いやった

不思議なのは突然歴史に現れた藤原氏だ。姻戚関係、氏族との関連、何も残されていない。突然現れている。藤原氏は寺社関係に働きかける時は、中臣姓を名乗っていた。蘇我氏を滅んだ後、大化の改新を進める際に積極的に力を貸し、後に持統天皇を取り込んで他の氏族の土地財産を召し上げ、力を奪って排斥に取り掛かった。

小野氏、大伴氏、紀氏、壬生氏などが追いやられてしまった。

菅原氏はカチカチの学者なので、朝廷運営の全てのノウハウを持っていたはずである。

菅原道真の力で政権のシステムを構築した後は、藤原氏の出自を知っている菅原道真は、邪魔で仕方のない存在になってしまった。

そこで菅原氏を抹殺するために太宰府に流してしまったのだ。

当時の菅原狩りは徹底していたと見えて、いまだに歌い継がれている。

通りゃんせ通りゃんせ〜〜天神様の細道じゃ〜〜行きは良い良い帰りは怖い〜〜怖いながらも通りゃんせ通りゃんせ。

どうして帰りは怖いんだろう、天神様にお参りに行ったら、身元が菅原関係とみなされて処罰されたんだと思う。

綺麗な花に見苦しい権力闘争が絡んでいる。

菅原道真は天神とも呼ばれ、天満大自在天神の略称だ。しかし天神は(あまつかみ)とも読むことが出来る。また迷路を見つけてしまった。





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