見出し画像

断捨離

断捨離という言葉が大流行している。これは何を意味しているのだろう。複雑なことは単純化してみるとわかりやすい。人間の脳とほぼ同じ働きをしているコンピューターに置き換えてみよう。

コンピューター本体は制御装置と演算装置(CPU)と主記憶装置で構成される。これをロジックボードと呼んでいたこともある。これに入力装置と出力装置をつければ一応コンピューターの形はできる。入力すれば出力される。ワーキングエリアではそれだけ。ここに外部メモリーを取り付けると、その仕事を記憶することができる。その記憶量や記憶の組み合わせ方に応じて膨大な仕事ができるようになる。google は地上の情報を全て収集する計画であると聞いた。

人間の脳のワーキングエリアも小さくて主記憶装置が小さい。作業中の情報は7~8分経過後、大脳の記憶部位に記憶されるような仕組みになっている。今現在考えていることは7~8分立たないと記憶に残らない。私には上記の地図(GoogleEarth参照)で赤線部分の記憶がない。バイクで急発進したところを覚えているが、目を覚ましたら病院のベッドの上だった。交差点でダンプカーと衝突していたそうだ。脳に衝撃を与えると直前7~8分の記憶が消えてしまうという実験を身をもって体験した。

机の上を片付けてきれいにすることの意味は全ての情報を0にして入力を待っている状態だろうか。単純作業には最適だと思う。私の場合本は大体5~6冊を持ち替えながら同時に読むのでしおりを挟んだり伏せて置いたり、置く場所によって時系列がわかるようになっている。書きかけの文書があったり、作りかけの工作もある。これらは位置情報、順列情報、重要度情報を含んでいるので場所の移動は非常に困る。妻が私の机の整理などしたら1ヶ月は仕事にならないだろう。使わない道具などは無駄だと言われるが、見た瞬間に思い出す情報は貴重なものである。

それでも断捨離は興味を引く言葉だ。ウィルスに汚染されまくったコンピューターを捨てて新しいソフトで全く新規に立ち上げるのと同じ感覚だ。過去を全て捨て『人生は新しいことだけだ』という生き方もありそうだ。









































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?