双子のぶどう
先週、勝沼のぶどう畑を訪ねた。毎年一度は行くのでもう20数回になる。以前は色々な畑を訪ねていたが、特定の店に行くようになった。
そこの畑の『ピオーネ』と『甲斐路』が好みなのでわざわざ出かけるのだが、年によって出来に差が出てくる。自然を相手にしているのだから仕方のないことだが、天候に左右されて、色づきに差が出る。
晴れの日が3日以上続かないと成長に影響が出るそうだ。
ぶどうにはたくさんの種類があるが、微妙に成熟月が違う。『ピオーネ』の完熟期に『甲斐路』の走りがで始める。旬が同時に来ないので訪問の時期を選ぶのが難しい。
買い物を終えたので、近くにあったレストランで食事をすることにした。このレストランも地元のぶどう農家が兼業している様子だ。
店先で店主がぶどうの収穫品を整理していた。聞いてみると『藤稔』だという。『藤稔』の旬は8月なので少し遅い感じがする。でも、大きな房が沢山並んでいる。美味しそうに見えたのでこれも購入することにした。店主も喜んで、飛び切り大きな房を渡してくれた。
今回の買い物で非常に珍しいものを見つけた。この『藤稔』に双子のぶどうがついていた。長年のぶどうを見てきたが初めての経験だ。
これもRNAの仕事だと思うが、自然は面白いものを見せてくれる。DNAをそのままコピーすると、環境が変化した際に対応できないので、RNAを使い、わざとミスコピーを誘発させておいて、生き残りを計っているのだ。
生命はぬかりない。
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