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長良川

長良川を上流に向かってドライブした。

鵜飼で有名な長良川はアユの友釣りでも有名だった。

昔、アユの遡上に出くわしたことがあるが、それは不思議な光景だ。

黒い雲のような集団が数十mに渡って続く、そんなグループが次々と現れる。

遡上中の稚アユを狙ってたくさんの鵜が集まってくる。

鵜が川に入ると危険を察知した稚アユは四方に分散する。

鵜は近づきすぎると、アユに察知されるので遠方から、水中に潜りアユを捕食して行く。

大量に捕食されたアユは生き残る数は非常に少ない。

この目の前で展開される弱肉強食は自然の摂理なのでやむを得ない現象である。

最近、このアユの大量遡上を見る機会が少なくなった。

鵜が大量に集積していればその下にアユが遡上しているのが推測できるのだが。

河口堰を作ったのが原因なのかなと思うが、専門家の意見を参考にしたい。

友釣りを趣味にしている友人が「最近アユが囮のアユを追っかけない」と言って嘆いていた。

アユは縄張り意識が強く、他のアユが自分の領域に侵入すると体当たりをして追い払う性質がある。

この性質を利用したのが友釣りだ。

『友達を追い払うのか』というのは大人の事情。

多分少なくなったアユを補う目的で養殖した稚魚を放流しているのだと思う。

密集した環境で育ったアユは狭い空間に慣れてしまって、他のアユが近付いても気にしなくなったのかもしれない。








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