獅子の子落とし
(獅子は子を生むと、これを千仞の谷に投げ込み、生き残ったものばかりを養育するという言い伝えから)自分の子を苦難の環境において、その器量を試すこと。(広辞苑第7版)
哺乳類で自分の子をこの様に虐待することが本当にあるのだろうか、と疑問に思っていた。
うちに飼っている犬も自分の子犬は本当に可愛がる。色々芸を仕込もうと『お預け』をさせると横からそっと餌をあげてしまう。全く甘やかしてしまうので、一つも芸のできない犬になった。『芸のできないのが芸』で通している。
ライオンの群れはオス1頭にメスが複数で構成されている。子供のオスはある年齢に達すると群れから追い出され放浪生活に入る。別の群れを見つけその群れのオスを撃退し自分がその群れのオスと入れ替わるか、弾き出されて、また元の放浪生活に戻るかである。この時の戦いは決して相手を殺さないことだ。
入れ替わったオスは元のオスの子供を全部殺してしまう。ここが「獅子の子落とし」として誤解されているのではないか。新しく生まれた自分の子供は猫かわいがりする。
男が妻の連れ子をいじめたり殺したりするのは自然法則なのか。充分理解したうえで理性的な行動が求められる。
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