日本人の見分け方
台湾で、昔スリをやっていたという人に、日本人の見分け方を教えてもらったことがある。日本人はどんな遠方からでもすぐ見分けがつくそうだ。日本人だけが、相手の話を聞いてあげている。日本語だけが相手の立場に立って、理解してあげようという受け身の言語の仕組みになっているので、会話中に相槌を打っているそうだ。その他の外国の言葉は自分の意志を相手に伝えるだけ。お互いに同調する気など無いので相槌は打たないそうだ。よく英語圏の人が、 I seeとか I agree とか言っているのは同意しているのではなく、早く話を終えてわたしにしゃべらせろとの意味だ。
日本語は一人称に僕、私、あたし、あっち、俺、おいどん、拙者、手前等、二人称に君、あなた、あーた、お前、てめえ、お主等、主語が無限に変化し多様性を持っている。話者が自分のことを何んと名乗るか相手のことを何と呼ぶかである程度の状況が瞬時に分かる仕組みになっている。
この言語環境に晒されている日本人は、ほぼ瞬時に相手の状況を見抜く能力を身につけてしまっている。容易に騙されることはない。また商業においては顧客のニーズを嗅ぎ出す才能は秀逸である。ただ相手に同情した場合、とか感情移入した場合は容易に騙される。声だけで表情を見ることのできないオレオレ詐欺など日本人の特性をうまくついた犯罪である。
海外の空港、街中で友人と話し中「ウンウン」と相槌を打っている方、狙われていますよ。
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