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米中戦争2034
随分タイムリーな本が出版されていました。
アメリカと中国が覇権争いをして、戦争にもつれこみ、両国とも没落していき仲介をしたインドが世界の中心となっていくという、お気楽なストーリーです。
時々漁夫の利を狙うロシアが出てきてかき回し、イランがロシアとインドの橋渡しをするという、単純なストーリーです。
日本も台湾もあまり関わりがなさそうです。
日本はアメリカの一部としての横須賀基地が登場するだけで、日本人は登場しません。
この著者エリオット・アッカーマンとジェイムス・スタヴリディスは、戦争はなぜ起こるか、という命題にはあまり深く関心を持っていないようで、武力が整えば争意が起きるとの発想でしょうか。
戦争の原因はほとんどが、経済の行き詰まりだと思います。
自国の負債を、他国の財産でもって穴埋めをしようという考え方です。
* いきなり、相手国に乗り込んで財産を強奪する方法。
* 為替や金融を利用して相手の利益を掠め取る方法。
* 他国同士を争わせて、武器や資金を提供し戦争を長引かせる方法。
人類は、これらの行為を良心の呵責なしに遂行するために宗教を考えだしました。
我々の信じている神は絶対正しいので、我々の神を信じていないあいつらは*しても良い。
現在行われている、ロシア、ウクライナ間の戦争もそうですが、争いがあるところには、双方に理由があります。
一方的に悪者側が特定されているときは、何らかの理由があり、莫大な利益を得ている第三者がいるはずです。
争いにケリがつきそうなときは、利益の分前が欲しい国々が、武器を供与して長引くように努力をしています。
当事国が冷静になって、周辺国の煽りに乗らないことが肝要だと思います。