ベーゼンドルファー
ベーゼンドルファーはピアニッシモからフォルティッシモまで音楽性のある音で鳴るピアノとして有名だが、友人が所有している。
今日、その友人の企画した榊原惇之氏のピアノリサイタルに参加した。
演奏技術の素晴らしさだけではなく、大音量から微かな音までダイナミックレンジの広さと生音の音楽性に感動した。
ピアノ演奏で音圧を感じたのは初めてだった。
鍵盤を叩きつけるような力強い音や、空調の音が耳障りになるほどの微かな音が忠実に表現されている。
演奏者の技術を反映するこのピアノはすごい。
榊原氏は演奏曲目にモーツァルト KV331 、ドビュッシー アラベスク、ショパン スケルツォ、ヴァイン ピアノソナタ、バッハ シャコンヌ等、全く曲想の違う曲目を演奏されたが、それぞれの曲に感動して眠気が吹っ飛んでしまい真剣に聞き入ってしまった。
アンコールに演奏したハイドンはもう一度聴きたくなるほど感動してしまった。
どのようなアンプでもこの音は再現できないだろうなと思いながらCDかDVDが有れば買う気になってしまった。
榊原氏はウィーンに在住でピアノの勉強をされていて、日本での用事が済むとすぐにウィーンへ帰られるそうだ。
チャンスがあればもう一度聴きたいと思う。可能性を秘めた大演奏家を見つけたようだ。
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