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脳の右側で描け

『絵はリズムだ』がとうとう解決した。『物体と空間のギリギリを責める』という事だが、理屈はわかっても、技術がわからなかった。リズム感のある絵を描こうと悩んでいる時に偶然目についた本に『脳の右側で描け』ベティ・エドワード著があった。1981年頃でまだ右脳、左脳の議論が盛んな時だった。 いくつかの方法が記載されていたが、その中で人の顔を逆さまに描くという指示があった。早速試してみると頭が混乱していることがわかる。口が上にあり目の下に眉がある、鼻の穴が上にある。

人間は識別能力が高く、対象が何百万人いても一人の人物を特定できる。ところが逆さまにすると自分の顔さえ識別できなくなる。このまま強引に描画を進めると、嫌でもモチーフをしっかりみるようになる。通常は眉があって、目があって、鼻があってとモチーフを見ても何も見ずに描いていた事がわかる。さらに描き続けると脳が異常な反応をするようになる。ベティ・エドワードは絵と右脳の働きを述べたが、この方法は脳についての興味深い状況を作り出した。

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