見出し画像

老犬

16歳を迎えた老犬が、時々てんかん発作を起こすようになった。
倒れた直後は、白目を剥いて口から泡を吹いている。
自分の体をコントロールできないので、悲しそうな鳴き声をあげている。

そばについていてあげるが何もしてあげることができない。10分ほどで痙攣は治るが、神経が混乱しているので、立ち上がることができない。
優しく、体を撫でていると、安心して全身から力が抜けてくる。

今度は力を抜きすぎたせいで立ち上がることができない。
優しく立たせてあげると、運動不安を覚えているのか、辺りをやたら歩き回る。安心できる場所を探しているのだが、目を離せない。

ジャックラッセル系なのでやたら狭いところに顔を突っ込む。柱や水道管、植木などに絡みつき、身動きが取れない状況になっていることが多い。
首輪が巻きつき呼吸困難になっていることもある。

片時も目が離せない。30分ほどすると落ち着きを取り戻す。

これでやれやれと、監視を解放されるのだが、最近下痢を始めた。
食事は、シニア用の無添加ドッグフード。ゆがいた鳥の胸肉(以前は自家製のチキンジャーキーを与えていた。固すぎて噛めなくなったので)、時々ヨーグルト、

などだが、器は毎日綺麗に掃除している。

最近食べ残しの餌をヒヨドリどもが狙っている様子だ。残された鳥のフンでわかる。この鳥からウィルス性の病気を拾ったのかもしれない。

本能なのか、「大」は自分の居住区から遠く離れたところにしているが、今回は水溶性の下痢なので、間に合わないのか毛布を汚してしまっている、

最近は、気温が低いし洗濯物の乾燥が悪い。うちの自動洗濯機は妻から使用許可が出ない。
仕方がないので、屋外の2槽式の洗濯機を使っている。担当は「私」
毎日大量の毛布を洗う。なかなか乾かないので、自分用の毛布を供出する。老犬は新しい毛布がくると、安心してくるまり、安心してお漏らしする。

物干し竿は犬の毛布で大賑わいになっている。

とうとう新品の毛布まで老犬に提供することになった。ラベルを取り忘れていたので気付いた。

お客さんが来た時にどうしよう。




いいなと思ったら応援しよう!