神々の争い
争いのニュースを聞かない日がないほど、世の中に争いが絶えない。
家庭内の諍いであったり、大きくなれば戦争という騒ぎになる。
なぜ争うのか考えたことがあるが、
1. 自己主張が強いから。
2. 相手が悪いと考えるから。
どれもが思い当たることがある。
1. 欧米では当然、会議の席で発言しないと自己主張しなかったことになり、次回からは会議に呼ばれなくなる。
2. マルクス・ガブリエルが言うには「他人の気持ちを読もうとすることはアンフレンドリーであると思われるので、してはいけないと考えられています。」というのが欧米の考え方。
他人の気持ちを読まない欧米人は自分が悪いとの発想はないので、相手の責任を追求する。
日本人は独特の考え方をするので、欧米とは比較にならないが、日本には日本発生の宗教が無い。
外国人から日本人は無宗教家が多いと言われるが、その通りだ。
神社があるという人がいるが、神社には聖書やお経など規範になるような教えがない。
各自それぞれが、自分が間違っているのではないかと考える。間違った考え、行いを汚れとして受け止め、行いを正すために神社にお祓いに行く。
欧米には一神教という考え方がある。
絶対の神を作り出し、教義を定めその教えを遵守する。全員が同じ神を信じていれば争いは起こらないのだが、それぞれの民族においてそれぞれの神を作り出した。
神々の争いが起きるのは当然だ。
日本にもお経や、聖書などの教えが外国からもたらされてきて争いが発生する要因が増えてきた。
「ひょっとしたら自分が間違っているのではないか」という思考回路を有し、争いを好まない日本人に生まれて良かったと思う。