今年の初冬

今年は暑い日が続いて庭木も全く調子が狂っている様子だ。

いつも顔を見せてくれる皇帝ダリヤが見当たらない。

よく見ると、下草が生えすぎて茎が見えにくかったのだが、どうやら例年のように伸びているようだ。

ただ、伸びすぎてしまって自分を支えきれなくなって車庫の屋根のに倒れかかっている。

「二階から眺めると、綺麗な花が咲いているよ」と奥さんの声がする。

壇の上から眺めてみるとなるほど見事に咲いている。

季節を忘れずに咲いている花を見て、先ほど句会に出して手厳しく手直しをされた句を思い出している。

この花を詠むべきだったと写真に残した。