日本刀からの発想
刀は美しい。剣道部に所属していたころ、日本刀に触る機会が多くあった。型の練習をする為だが、振るときにはとても慎重に取り扱わなければならない。
物体には形状抵抗が存在する
竹刀は速く振れない。断面が丸い形状をしているので空気抵抗が大きいことを学習した。日本刀は断面が涙滴型をしているので抵抗が少ない。
この思考をゴルフに応用してみることにした。
ゴルフボールは既に空気抵抗を減らすために表面をディンプル加工して飛距離と方向性を安定させた。
改良するならゴルフクラブだ
ゴルフクラブのシャフトの断面を涙滴型にできれば問題ないが、R$A が決めたルールに『シャフトの断面は真円』と規定されている。
ボールと同じように考え、流体力学を利用して空気が表面剥離するタイミングをずらして見たところ見事に成功した。
特許も取れたところ、大メーカーのタイ※リストがアメリカから買い付けにきた。
厳しくルール遵守が叫ばれる業界だから R&A の許可が必要だと考え、許可申請をしたところ、『空気抵抗を利用した道具は使うことを許可しない』との返事が来た。
ボールの空気抵抗応用は良いがシャフトの空気抵抗応用は駄目だというダブルスタンダードを提示され、許可されなかった。アメリカ人の顧問弁護士から「抗議しようか?」と打診があったが、ゴルフに興味を失ったので放置することにした。
この技術は県からも高く評価され、現在は斜張橋の共振防止の技術として応用されている。