失敗をしないのが失敗
昔『2匹目のドジョウを狙え』と宣言した方がいました。新製品の開発には莫大な資金と新知識と努力が必要です。開発努力をせずに美味しいところだけいただくという誠に効率の良い仕事ぶりです。しかし2002年に『知財立国宣言』をしたわが国においてこれは立派な犯罪行為です。資源の乏しい我が国において『知財立国』が『知的創造スパイラルによる日本の再生を目指して』と副題をつけて華々しく国内外に発表されました。ところが日本の学校教育においては、制服の着用、頭髪形状の規制、校則等でがんじがらめにして自由な判断ができない子を育成しています。自己主張は一切禁止。『目立ってはいけない』と指導をしています。教育においては先人の仮説を丸覚えさせ、沢山の仮説を知っているかが優劣の判定基準になっています。知財とは他人と違うことをして作り出されるものです。他人のマネからは何も生み出すことはできません。親切心から眺めると、これは子供達が将来人生において、自分だけが他人と違うことをしていて失敗することがないようにとの親心かなと思うこともできます。しかし世の中に存在する薬品、電化製品、交通手段等我々が恩恵を被っている日用品のほとんどが失敗やイタズラ、好奇心から生み出されたものなのです。先人の仮説だけに頼らずに人と違うことをしないと知財は生まれません。人生において失敗をしないことが失敗なのです。失敗を怖れずに何でもやってみよう。
面白いことを思いつきました。自分も沢山の失敗をしてきたけどどんな発見があるのか見直してみましょう。