危ない
ウツボカズラの周りを虫が這い回っている。
ハエの仲間と思われるが、縁の方から段々中に向かっている。
もう少し進むと復路の中に転落してしまう。
側で見ていると危険なことが明らかにわかるのだが、当事者は気がつかないことが多い。
助けてあげたいのだが、ウツボカズラの方も生活がかかっているわけだ。
古いウツボカズラの袋を覗いてみると、中にほとんど消化された虫が入っていた。
生存競争の厳しさを感じてしまう。
昨今、熊の被害が多発しているようで、猟友会が人間を襲う可能性のある熊を狩猟する動きが出てきた。
人間の被害を少なくするためにはやむを得ない手段だと思うが、反対する人が抗議の電話をかけているそうだ。
身の危険に直面していない人はなんとでも言えることだろうが、身の危険に怯えて外出もできないでいる人たちにとっては必要な手段だと思う。
自然環境を守ることは必要だけれども、人間を危険に晒す野生動物保護とは本末転倒ではないだろうか。