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洗剤は強力な殺虫剤
妻が「ギャー!」と騒いでいる。
彼女が指差す方にムカデがいた。
足の甲の上をモソモソと這っていったらしい。
特大ではないが 13cm くらいの長さで頭部はまだ黒い、完全な成虫ではないと思われるが、毒性に変わりはない。
非常に危険なので処分したいのだが、手元に殺虫剤もなければ適当な武器もない。
キッチンには洗剤があるはずだ。妻に洗剤を持って来させて「シュッ!」とひと吹きしたところ、モゾモゾとしてすぐ即死状態になった。
動かなくなったのを確認して、図鑑を調べてみると『トビズムカデ』というらしい。成虫は 20cm を超えるらしい。
それにしても洗剤恐るべし、洗剤は界面活性剤の力を利用しているのだが、どんな殺虫剤よりも強力だ。
うちでも、キッチンに台所用洗剤が置いてあるが、毎日利用しているのだと思う。
ただ、どういう原理で汚れが落ちるのかを理解していない様子だった。
あの強力なゴキブリやムカデが即死するほどの効力を持った洗剤を、確実に洗い流せているのかは不明なのだ。
洗剤とは通常一般の家庭の汚れより数倍強い『化学的な汚れ』で、一旦付着したら剥がすことは難しい。
この強力な粘着性の化学的汚れを使い、一般家庭の器物についた汚れの下に潜り込ませ、普通の汚れを取り除くという方法なのだが、この張り付いた『洗剤の分子』と名付けられた『化学的汚れ』を剥がす洗剤を未だ見たことがない。