高山に向かう
快晴に恵まれたので外に出た。
いつものことだが、車に乗ってから行く先を決める。
今回は、先日ニュースで「高山に旅行客が来なくて閑古鳥が鳴いている」と話していたので、そちらへ向かうことにした。途中『ひるがの高原 SA』で溶けきらない雪の山があった。
全てその場で決めるので、気楽なことこの上ない。その代わり、デメリットとして時間に間に合わずに閉館になったり、レストランが閉店になって食事ができなかったりハプニングが続出だ。
それを角度を変えた見方をすると、再度訪問しても、前回見落としたところがたくさんあるので、新鮮な観点から楽しむことができる。
今回は、今まで全く通らなかった街路に迷い込んだ。喉が乾いたので、目の前にあった『藍花珈琲店』へ入った。
実は、外で飲むコーヒーにはあまり期待していない。豆が古かったり、温度を上げすぎたり、豆が少なかったり、虫食い、病変豆が混入していたりと、あまり良い経験が少ない。
今回は、良い方向に当てが外れた。入口を入ったときに、『ゲイシャ』(GESHARY COFFEEをわざとゲイシャと読み間違えている)との看板があった。
私は美味しいが酸味が強すぎるので『ゲイシャ』はあまり好きではない。でもこれを掲示しているからには、このお店はこだわりの店だなと思って、普通のブレンドを注文した。
ハズレの大当たり、多分今まで飲んだコーヒーで最高に近いものを出してくれた。高山おそるべし。
他にお客さんがいなかったので、色々と話しかけてくれる。面白い話をしてくれるのでつい時間をとってしまった。店主はとても高山を愛していて、お客さんに喜んでいただこうという気持ちが強く伝わってくる。
ブラブラと歩いていくと、『きよ結び』というおにぎり屋さんがあった。気さくな方で、色々と話をしてくれる。ここの店主もお客に喜んでもらおうと一生懸命話しかけてくれる。
『こちらに来るときに、高速がガラガラだったよ。』というと、「最近国道41号線にトンネルが出来て、高山から久々野へ直線で抜けれるようになったから、そちらを通る人が多いですよ」との情報をくれた。
初めてのトンネルだから、そちらを通って帰ってみようと思った。
買い物を楽しんだ後、高山の人たちの温かい心に感謝しながら帰途についた。
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