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本棚の整理をしていたら面白い本を見つけてしまった。そのまま読み込んでしまったのでまた本棚の整理は先送りになってしまった。
こんな調子では、永久に本棚の整理はできないのかもしれない。

河合隼雄の「無意識の構造」を見つけてしまった。ユングの研究家として有名だが、無意識に関する研究は興味深い。

人間の行動はイメージに左右されるという感触を持っていたが、
この本を読んで思いを強くした。

イメージが人を動かす
われわれの行動は思いのほかにイメージによって動かされているものであり、そのイメージをうまく吸い上げるように工夫されたもの、たとえば、なんでもない商品などが思いがけない市場価値を持って、もてはやされたりしていることを理解できるのである。
無意識の構造 河合隼雄

TVのコマーシャルなどがその典型だと思う。TVのCMを無意識に眺めていると、特段必要でないものをつい買い込んでしまっている。自分の自由意志で考えることを拒絶されているのだろう。

イメージとは何か
イメージは単純な記憶像から、夢やヴィジョンにいたるまでいろいろとあるが、
それはすべて本人の主観的体験であり、その人の報告に頼らないと何も解らないのがその特徴である。
無意識の構造 河合隼雄

人間はイメージによって動かされるのであるならば、取り込むイメージは厳選されなければならない。
何気なく取り込んだイメージが自分のものとなり、行動の指針になっているのだとしたら、直接イメージを送りつけてくる映画、TV、漫画などは警戒してもしすぎることはない。



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