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商売は騙し

釣り仲間と日本海に行くことがある。
乗合の釣り船に乗るのだが、完全フカセ釣りをすると大物がかかることがある。運が良いのか、船頭が良いのか、いつも大漁に恵まれている。

この釣れた鯛を捌くのが大変で、70cm 以上ある魚を触るときに油断すると、ヒレで怪我をする。

二人とも、ヒレ切りバサミを買おうということになって、ネット検索をしたが中々見つからない。
偶然見つけたのが、「鶏の骨も切れます」と書かれたハサミだった。探し疲れたのでそれを6月19日に発注した。
通常は次の日手元に届くのだが、なぜだか今回は届かない。6月21日に発送元から通知が来た。中国からだった。

嫌な予感がしたが、発注してしまったので仕方がない、待つことにした。
ようやく商品が到着したのが 7月2日、外観がおかしい。友人の分と合わせて2個発注したのだが1個の包装に見える。
送り状には2個と記入されている。

開封するとやはり一個しか入っていない。それもパッケージには韓国文字が書かれている。

問題発生だ。

もう一度amazonのページを覗いてみると問合せができそうだった。

amazon との問合せ

長いやりとりの結果、amazon が先方に追加の一個を発送するか、返金処理をするとの返事をいただいた。

信用が大切な net 通販で慎重な対応をしていることが手に取るようにわかる。

知り合いの中国人がよく「商売は騙し」と言っていた。彼らは、利益は不純なものだと思っているのだ。だから、最初から不純なものなのだから、売れるならばいくら上乗せしても良いという発想だ。
10円のものを1000万円で売れば大成功という思考回路になっている。

また、知り合いの公務員(今は退職した)は、「あの業者は利益を乗せてくるから、けしからん」と、よく口にしていた。
彼も利益は不純なものだと認識していたのだ。彼は日本人なので「利益を乗せずに原価で納入せよ」と業者に無茶な注文をしていた。

不純なものの概念が日本の公務員と中国で同じで、処理の仕方が全く違うというのは新しい発見だった。

適正利益というのは大切な概念だと思う。


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