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火野葦平かな

”絵はリズムだ”と言ったのは大岡昇平だと思っていた。獅子文六が随筆か書評の中で書いていたと記憶していた。確信が持てないので調査を開始した。何しろ60年くらい前の記憶だから怪しい。

獅子文六を読んでいたのは小学校6年生か中学校1年生の頃だった。その頃を思い出すために、現在手に入る獅子文六作品を買い集めた。小学校の頃、親には「そんな大衆小説を読んでたらダメだよ」と言われたので隠れて読んでいた記憶がある。今読み直してみると、大衆小説では有るがそんなにひどいものでは無い。大岡昇平は流石に格調高く小学生には難しかった。今読み直してみるとやはり人間の生き様を書いていて、味わい深い。

獅子文六、大岡昇平のどこを読んでも ”絵はリズムだ” が出てこない。そこで当時母親が読んでいた火野葦平に思い至った。火野葦平は ”花と龍” の作者である。また作詞活動もしていたと思うから注文した本が届いてから確認することにした。

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